2012年8月20日月曜日

悲惨な交通死亡事故の防止を

 このような悲惨な交通死亡事故を繰り返してはいけない―16日夕、市内東山市街地入口の国道38号線沿いで、地域住民をはじめ交通安全協会、交通安全指導員会などの関係者62人が参加して、スピードダウンなどの旗を掲げ、通過ドライバーに安全運転を呼びかける「旗の波運動」を行った。
 今月8日夕、同市街地入口から約1キロ富良野寄りのS字カーブでワゴン車とトレーラーが正面衝突し、ワゴン車に乗っていた家族4人のうち2人が亡くなり、2人が重軽症を負うという悲惨な交通死亡事故が発生した。この事故で富良野市の交通死亡事故ゼロ日数は337日、東山地区で998日目でストップしてしまった。
 昨年9月5日に市内東学田三区の国道38号線で発生した交通死亡事故も高齢者3人が亡くなった。こうしたことから同日、富良野市、富良野交通安全協会(平沢幸雄会長)、富良野市交通安全指導員会(藤原稔会長)が主催して、富良野警察署、旭川開発建設部富良野道路事務所、東山地区住民など関係機関に協力を呼びかけ、午後4時から5時にかけて旗の波運動が展開された。
 関係者は、ふらの農協東山VCセンターの駐車場に集合。はじめに能登芳昭市長が「交通事故はいつでもどこでも起きる。東山地区では交通死亡事故ゼロ日数1000日達成が目前だった。それだけに今回の死亡事故はとても残念。関係機関をはじめ、地域住民の協力で2度とこのような悲惨な事故が起きないよう運動を展開していきたい」などとあいさつし、改めて地域一丸となった交通安全運動の大切さを訴えた。
 また富良野警察署の北川幸一署長も「昨年10月に着任して以来、管内の交通死亡事故は1件も発生していなかった。事故が起きないよう願っていただけに今回の複数の死亡事故はとても残念。いつ地域住民が交通事故に遭うかわからないので交通安全を呼びかける強力な運動が必要」などと参加者に協力を呼びかけた。
 この後、参加者たちは「ゆっくり走ろう へそのまち」「スピードダウン」の2種類の旗を手に持ち、乗用車やトラックなど通過車両のドライバーに安全運転を呼びかけた。
 なお、交通死亡事故現場には10本の交通安全旗が設置され、11日から17日の夕刻、富良野交通安全指導員がパトライト運動を実施した。



羽ばたけ 僕の私の鳥 74人の児童が紙粘土で制

 富良野市教育委員会、アートファーム南陽館実行委員会が主催する、夏休み子どもクラフト講座「みんなであ~と2012」が8日、アートファーム南陽館=旧山部第2小=で開かれ、市内の小学生74人が「羽ばたけ 僕の鳥」をテーマに紙粘土細工に楽しく挑戦した。
 講師を務めたのはアートファーム南陽館を拠点に活動している画家の矢田博次さんと盛本学史さん、彫刻家の山谷圭司さん、陶芸家の恒枝直豆さんの4人。昨年は絵画の講座だったが、今年は紙粘土や割りばし、ダンボールなどを材料に羽ばたく鳥の作り方を指導した。
 参加した児童たちは、図鑑を参考にしたり、また想像しながら鳥の制作に挑戦した。白い紙粘土を体に使う粘土と羽根に使う粘土に分け、体の形を作り、この後弱い部分に折った割りばしを入れ、形を強くした。そしてダンボールに羽根の絵を描き切り取り、切った羽根を体に刺し、まわりに粘土をつける作業を行った。最後に羽根の下に割りばしを刺して強くし、針金を使ってたこ糸を通し、色を塗った。
 出来上がった鳥は鳩など、図鑑を参考にした野鳥が多かったが、中には飛ぶことができないペンギンを作った小学生もいた。制作した鳥を施設前のイチイの木に吊るし、その前に集合し、全員で記念写真を撮るなど約4時間にわたり夏休みのイベントを楽しんだ。

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