2012年2月23日木曜日

緊急課題と対策を提言 市農委が提言書を市に提出

 富良野市農業委員会(東谷正会長、委員数23人)は今月15日、「富良野市農業・農村振興に関する提言書」を能登芳昭市長に提出した。同委員会はこれまで、富良野市の農村振興計画に対して「建議」という形で行っていたが提言書の提出は今回が初めて。提言書では、夢と希望が持てる農業、足腰の強い農業、持続・発展する農業―を目標として掲げ、緊急の課題と対策として①担い手対策②土づくり対策③排水対策④大型機械対策―などを重点的に取り組むよう市に提言している。
 東谷会長が提言書の内容を詳細に能登市長に説明した後、手渡した。それによると、基本理念として①人(営農力向上、担い手育成、就農者確保など)、②生産基盤(土づくり、水対策、機械化対策など)―を挙げている。
 そして緊急の課題と対策として「担い手対策」では、「各地域の実情は、現状のまま対策を講じない場合に、将来的には農業者の大幅な減少が想定される。新規就農対策として国等の施策と併せて、実地研修、第三者継承、お試し農業的な研修など、より充実した就農制度の構築に向けて、関係機関と受入指導者等が協同・連携し、一体化された体制の構築など、新規就農支援システムの確立を」と提言。
 「土づくり対策」では、「緑肥と輪作による安定した農業生産の推進にあたり、土づくりと農地保全の目的と併せて景観に配慮した緑肥については、結果の波及効果として観光資源の形成や地域活性化にも寄与するので、国の畑作の緑肥輪作加算対象作物(麦、大豆、甜菜、澱粉用馬鈴薯、蕎麦、菜種)以外の作付作物に対しても、景観緑肥の取組みを図ってほしい」と提言。
 「排水対策」では、「豪雨・多雨等による排水や冠水等の対策として特に緊急性が高いのは、流水阻害となる河川の川底土砂の浚渫(しゅんせつ)や潅木(かんぼく)の伐採による阻害要因の除去、狭窄(きょうさく)障害となる公道の横断管の拡大による閉塞要因の解消、行政と地域が連携した排水ポンプによる冠水対策など、早急な取組みと対策を」と提言。
 提言書を提出した後に中央地区(扇山・大沼・鳥沼)、西部地区(学田・五区・御料・島の下・布部)、東部地区(麓郷・布礼別・富丘・八幡丘)、山部地区、東山地区をそれぞれ担当している委員が各地域の現状を報告し、この後意見交換が行われた。



富良野市老人クラブ連合会主催の芸能と文化の集い

 歌って踊って、演奏、そして自慢の作品を展示―「支えあい ひとりの心 みんなの力」をテーマにした富良野市老人クラブ連合会(吉田薫会長)主催の「芸能と文化の集い」が今月18日、文化会館大ホールで盛大に開かれた。約850人の高齢者が一堂に会して楽しく芸能発表を行い、自慢の文化作品を展示し、その出来ばえを披露した。
 今年で43回目。35クラブ、約1600人の会員に呼びかけて毎年開催している。はじめに吉田会長が長年にわたり老人クラブ役員として尽力した谷井辰男さん(東町老友会)をはじめ10人の功労者を表彰し、長年にわたり老人クラブの会員として活躍してきた功績をたたえた。続いて能登芳昭市長、北猛俊市議会議長らが出演者たちを激励した。
 この後、第1部の芸能発表が始まり、すみれ合唱団(坂口由紀子代表、27人)のコーラスを皮切りに、各老人クラブの会員たちがカラオケ、リズムダンス、吟舞、舞踊、フラダンス、太極拳など次々に日頃の練習成果を披露。さらに午後からは大正琴、リズムダンス、コーラス、舞踊、カラオケなどが行われ2時間にわたり、熱演、熱唱が続いた。
 一方、大ホール前の展示会場には、扇山老人クラブの水墨画、麻町みなづき会の書道、北の峰老友会の写真、布部鶴亀会の手芸、生きがい木彫教室の木彫、同陶芸教室の陶芸など力作がズラリと展示され、来場者たちを楽しませていた。

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