2012年2月14日火曜日

開基100周年を祝う 御料地区で記念式典開く

 市内御料地域の「開基100周年記念式典」が12日、ニュー富良野ホテルで開催され、出席した大勢の住民が開拓から一世紀の歩みを振り返り、新たな農村づくりを目指してさらに発展を誓い合った。
 同地域は、大正2年、植崎昇二郎(故人)を団長に奈良県吉野団体の入植から開拓が始まった。その後、道特定移民入植、戦後開拓入植と続き、御料の地に農地が広がった。
 しかし土地は石や瓦礫が多く、さらに粘土質の土壌で多くの先人たちが筆舌しがたい苦労をともないながら、スイカ、玉ネギ、原料用ぶどう、小麦を主要作物に発展し、現在に至っている。
 開拓50年目には農家戸数が97戸で住民数が約600人にのぼった。昭和37年には開基50周年を記念し「開拓碑」を建立。翌38年に記念式典を開催し、「御料開拓史」を発刊。さらに平成4年には開基80周年記念式典を開催するなど、地域の絆をより強め、同日100年の節目を迎えた。
 式典では記念事業協賛会の羽山和男会長が100年の歩みを振り返った後「これからも爽やかな農村景観を目指したい」などと式辞。この後羽山会長が、地域発展に尽力した高田忠尚さん、山谷馨さんなど特別功労、自治功労、産業功労、功労に分けて計26人を表彰した。
 続いて能登芳昭市長、北猛俊市議会議長、本間勲道議会議員などの来賓がそれぞれの立場で祝辞を述べ、同地域の限りない発展に大きな期待を寄せた。式典終了後には祝賀会が開かれ、住民や関係者が、先人の開拓の苦労を振り返りながら100年の歩みを共に祝った。



中心街で「わいわい祭り」 山部で「ゆきんこまつり」

 今年で14回目の「わいわい祭り」(実行委員会主催)が11日、25回目の「やまべゆきんこまつり」(同)が12日、それぞれの特設会場で開かれた。時々地吹雪が舞う寒風にもかかわらず両会場とも家族連れの大勢の市民が訪れ、雪と一体となった真冬のイベントを存分に楽しんでいた。
 わいわい祭りは、まちなかイベントとしてすずらん通りで毎年開催されているが、同日未明に一角の店舗で火災が発生したことから、急きょ会場を富良野商工会議所の駐車場内に変更して午前10時から開かれた。
 イベントは「雪中」を冠にしたダーツゲーム、輪投げ大会、宝探しゲーム、ラーメン早食い選手権などが開かれた。ラーメン早食い選手権は会場が変更されたため「熱々豚汁早食い選手権」に変更して楽しく行われ、男女別に計10人がスピードを競った。
 男子の部の優勝者はラーメン早食い選手権で2年前に優勝している実力者だったが、「こんにゃくとじゃがいもがとても熱かった」と感想を述べていた。このほかの出場者も予想以上に熱い豚汁を一気に飲み干すことができず苦戦していた。その様子を大勢の子供たちが見物し、大人たちの早食い競争を面白そうに眺めていた。
 一方、ゆきんこまつりは、時折地吹雪が舞い気温も低い悪天候に見舞われたが、生涯学習センター前の特設会場には大勢の家族連れや市民が次々に訪れた。子供たちに大人気のチューブカーリングをはじめ、雪中的当て、くぐってゲット、運命の○×など子供たちを中心とした楽しいゲームが繰り広げられた。
 このほか、大勢の子供たちがスピード満点のスノーモービルによるスノーラフティングを体験したり、ポニーならぬ小型トラクターのそり体験なども行われ、幼児たちを楽しませた。また会場内には売店や飲食コーナーが設営され、家族連れで食事を楽しむほほ笑ましい光景が見られた。

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