富良野市で9度目の開催となる第25回全国高等学校選抜スキー大会(アルペン)が14日、開幕した。同日は午後5時から開会式が富良野文化会館大ホールで行われ、33都道府県129校から出場した257人の前で、富良野緑峰高校2年の今野有哉選手が力強く選手宣誓を行い、3日間にわたる熱戦の火ぶたを切った。
開会式では、はじめに主催者を代表して同大会組織副委員長の大久保正さんが、全国高等学校体育連盟スキー専門部部長・金井孝治さんからのメッセージ「今まで支援してくれた人たちに感謝し、人間性を高め、日本のスキー界をリードする選手に成長することを願います」などと伝えた。続いて地元開催地として、能登芳昭市長が「市民挙げて歓迎します。富良野での大会は今年で9回目。多くの関係者があすからの競技開催に向け、万全のコースを整備しました。全力を尽くし悔いのない大会にして下さい」などと選手たちを激励した。また、高橋はるみ知事からの激励のメッセージも寄せられた。
これに対して選手を代表して今野選手が選手宣誓を行い、レースに臨む意気込みを力強く述べた。
競技会場は富良野スキー場・富良野ゾーンスピースコース。15日のスーパー大回転を皮切りに、熱戦が始まった。きょう16日は午前8時半から男女の大回転、あす17日は同回転がそれぞれ行われ、次代を担う全国の1、2年生が高校日本一のタイトルを目指して熱戦を繰り広げる。
出場選手数は男子137人、女子120人。北海道の75人(男子44人、女子31人)を最多に、長野県の38人(同21人、同17人)、山形県の21人(同11人、同10人)、秋田県の12人(同2人、同10人)などとなっている。
地元富良野からは富良野緑峰高2年の今野有哉選手と同1年、荒井美桜選手の2人が出場し、全国の強豪選手とタイトルを競い合う。
見事、全道初優勝飾る 富良野チーム5人
第41回北海道赤十字スキーパトロール競技大会
日本赤十字社北海道支部、北海道赤十字スキーパトロール協議会が主催する「第41回北海道赤十字スキーパトロール競技大会」が今月3日、富良野スキー場北の峰ゾーン・ジャイアントコースで開催され、道内でスキーパトロール員として活躍している隊員がチームを編成して、救急法実技競技など3種目で全道一の実力を競い合った。約3時間にわたる熱戦の末、富良野チームが見事初優勝を飾った。
同大会が富良野で開催されるのは第2回大会(昭和49年)以来、39年振り2度目。出場したのは、旭川、小樽、倶知安、栗山、千歳、函館、富良野、紋別、蘭越の9チームから選手、監督、コーチ合わせて52人。前日に開会式と交流会が富良野プリンスホテルで開催された。3日は午前9時から救急法実技、アキヤ操作競技、総合技術競技の順に行われた。1チーム5人で編成し、救急法実技競技では、選手5人のうち4人がスキーを操作し1人が傷病者となり、約500メートル、30旗門を超えるコースで行われた。同競技はスキーパトラーの救急処置技術の評価を競うもので、傷病者にできるだけ苦痛を与えず的確に、しかも敏速に処置できるかの技術を競い合った。
また、アキヤ操作技術では、傷病者に不安や苦痛を与えずにスピーディーに搬送する競技。総合技術競技では、アキヤ操作技術とスキー技術、救急処置技術、そしてチームワークなど総合的な技術を競い合った。
この結果、富良野チームは、救急法実技競技では5位の成績だったが、アキヤ操作技術と総合技術競技では共に1位だった。特に総合技術競技では、処置の経過、処置の結果、搬送法、タイム得点の4部門でいずれも1位で82点の高得点をマークした。
富良野チーム(東秀和代表)は、これまで参加選手の経費などで同大会への不参加が続いていたが、今大会では39年振りの地元開催となったことから、本番に備えたトレーニングを積極的に行ったという。競技コースは急斜面もあり、旗門の数も多かったため高度のスキー技術も要求された。しかし、出場選手の練習成果と地元の利を生かすことができ、見事初優勝につながった。
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