2012年7月5日木曜日

山部@まるごと体験村 盛大にオープン式開く

 市内山部地区の活性化を図る「山部@まるごと体験村」(宍戸義美村長)の拠点施設となる役場=事務所(山部南町)が開設されたのに伴い、6月30日、オープン式が盛大に行われた。同体験村では今後、移住定住の推進と体験観光を柱にして地域一体となって様々な事業を展開していく。
 同体験村は4月1日に開村し、活動を開始している。同日の役場オープンには宍戸村長、島強副村長をはじめ、体験メニューの講師を務める小野寺尚武さんら多くのスタッフが「山部@まるごと体験村」のTシャツを着て勢揃いした。また来賓として能登芳昭市長、横山久仁雄市議会副議長、本間勲道議会議員、桝谷壽世・山部地区総合振興協議会会長らが出席。
 はじめに宍戸村長が「かつて山部には、7000~8000人の住民が住んでいたが、今は2100人に減少した。しかも高齢化率は37%にもなっている。このため、体験村の活動によって移住定住の推進と22種類の体験メニューを作り、多くの観光客に山部地区の魅力を伝え、活性化につなげたい」などとあいさつし、関係機関への協力を改めて訴えた。
 この後、能登市長が「山部地域は富良野にとっても観光の大きな拠点として位置付けている」などとあいさつし、地域一丸となった独創的な活動に大きな期待を寄せた。山部出身の横山副議長も新たな取り組みにエールを送った。また桝谷会長は「まず最初に訪れた観光客を大事にもてなすことが重要。山部を訪れる多くの人たちにその魅力を伝えていかなければならない」などと訴えた。
 この後、宍戸村長、能登市長、体験村役場の看板を書いた書道家の大橋静琴さんらがテープカットを行った。同日はオープンを記念して役場内での手打ちそばや隣接する公園で折り紙や木工などの体験コーナーが開設され、訪れた人たちに無料でスタッフたちが対応していた。



5人を「食の安全・安心マイスター」に

 酪農学園大学・北海道大学・帯広畜産大学の3大学連携による社会人教育プログラム「食の安全・安心マイスターコース」の修了式が6月22日、富良野市産業研修センター内の北大富良野サテライトで行われ、松井博和・北海道大学大学院農学研究院長・農学院長・農学部長が5人に修了証書を授与した。
 同コースは、平成17年12月に北海道大学農学研究科及び農学部と富良野市との間に締結した「包括連携協定」に基づき、平成22年度からスタートした。講義「食の安全・安心基盤学」講座と1年間のフィールドワークを通じて、食の安全や安心に関する基本的な考え方や、生産から消費まで一貫して考えることができ、これからの地域づくりの核となる人材を育成するのが目的。
 受講したのは、横井弘道さん、岡野啓子さん、佐々木秀樹さん、藤谷幸子さん、鎌田奈美子さんの5人。横井さんらは2年間にわたる講義とフィールドワークを通して、食の安全・安心マイスターの称号を手にした。松井農学部長が一人ひとりに修了証書を授与し、今後の活動に大きな期待を寄せた。
 横井さんは「私は平成19年に離農した。地域で何か役に立つことはないかと考えていたが、食の安全・安心マイスターコースのことを知り挑戦した。幸い、新しい出会いがあり、直売所を立ち上げ、今、私の大きな生きがいになっている」と笑顔を見せた。佐々木さんは「農協職員として、食の安全・安心に関心があり、また富良野を盛り上げたいと思い、同コースを受講した」と2年間を振り返った。また岡野さんと鎌田さんは「テーマを決めてレポートを書く作業がとても大変だった。しかし指導してくれる先生のアドバイスを受け、何とか仕上げることができた」と修了証書を手に感慨深げに語った。

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