2012年7月31日火曜日

熱く北海へそ踊り 今年は2日間とも好天

 今年で44回目の「北海へそ祭り」(実行委員会主催)が28、29日の両日、新相生通りの「祭り広場」で盛大に開催された。28日は夕刻、激しい雨に見舞われ、子どもへそ踊り大会が中断したものの、その後天候が回復し、北海へそ踊り大会には29団体2300人がユーモラスな図腹踊りや浴衣踊りを披露し、会場に詰めかけた大勢の観光客や家族連れの市民を楽しませた。
 29日も30度を超す好天に恵まれ、祭り会場は昼夜にわたり賑わった。2回目のへそ踊り大会には27団体1300人が参加し、1時間にわたり北海へそ音頭の歌に合わせ熱演した。
 今年のへそ祭りには友好都市西脇市をはじめ、福島県本宮市、熊本県山都町、沖縄県宜野座村など全国へそのまち協議会に加盟する8市町村の市長や町長、村長が一堂に会し祭り会場の特設舞台で「へそ」のまちをそれぞれアピールし、結束を誓った。さらに各市町村の物産展が開かれ、祭りを盛り上げた。
 西脇市からは來住壽一市長をはじめ市民25人が来富し、2日間にわたりへそ祭りを楽しんでいた。また西脇市の「播州ラーメン」をはじめワンコイングルメの出店(11店舗)も行われ、観光客にそれぞれの店のラーメンや焼きそばなど自慢のグルメを提供した。なお、主催者の発表によると2日間の来場者数は7万8000人に上った。



しっかりと富良野農業を学びます

 しっかり富良野の農業を学んで下さい―埼玉県農業大学校先進農家等体験学習受入式が7月27日午後、富良野市役所第3会議室で行われた。今年の研修生は酪農専攻の金子愛理花さん(19)、水田複合専攻の栗原彩香さん(19)、露地野菜専攻の三須一輝さん(20)の3人でいずれも2年生。研修期間は10月9日までの73日間。
 同体験学習は、平成13年度から富良野市と埼玉県の農業振興と人的交流を目的に毎年継続して行われており、今年度で12年目。受入式には3人の研修生を受け入れる南大沼の及川栄樹さん、山部西22線16番地の天間幸博さん、山部東14線1番地の杉野雅彦さん、来賓として上川農業改良普及センター富良野支所長の笠井博文さん、富良野緑峰高等学校校長の小島和明さんらがそれぞれ出席した。
 はじめに能登市長が「この研修は平成13年度から行われており、今年4月には埼玉県農業大学校の卒業生が新規就農を目指して受け入れ農家に就職しています。受け入れる富良野の農家はいずれも先進的な農業を行っているので安心して研修して下さい。実のある、実の生る研修であることを期待します」と歓迎のあいさつ。続いて笠井支所長が「受け入れてくれる農家の人たちと相談を行い、富良野の第2の父母として慕い、思い出をいっぱい作って下さい」、小島校長が「緑峰高校の農業特別専攻科から6人の生徒が埼玉県で研修を行います。また皆さんとの交流会も行われる。私は富良野が大好きです。第2の故郷として研修に励んで下さい」などとそれぞれエールを送った。
 これに対して金子さんは「知識や技術を学ぶだけでなく、富良野で色々なことを経験したい」、栗原さんは「埼玉県との違いや観光農業などを体験し見聞を深めたい」、三須さんは「北の大地特有の経営方法などを学び、今後の進路に役立てたい」などとそれぞれ研修の意気込みを語った。
 及川さんは「期待と不安でいっぱいのことと思うが、あっという間に研修が終わるものと思います。将来の就農に向け、しっかり研修し、また地域のイベントにも参加して下さい」、天間さんは「私の農場には埼玉県農業大学校の卒業生2人を含め若い人が6人おり、和気あいあいとやっています。体調を崩さず実り多い研修を行って下さい」、杉野さんは「研修生を受け入れるのは今回で4人目。労働者にはならず、研修生としてしっかり学んで下さい」などとそれぞれ受け入れ農家として期待を込めて歓迎の言葉を述べた。
 研修生は期間中、農家実習のほかに滝川市の北海道立花・野菜技術センターと旭川市の田んぼアートを視察研修を行う。このほか、市外研修が9月中旬に行われる予定。

2012年7月30日月曜日

北海へそ祭り きょうから2日間、多彩に

 今年も親と子、市民同士の絆を確認する第44回目の「北海へそ祭り」(実行委員会主催)がきょう28日から2日間、新相生通りの「祭り広場」を会場に、さらに中富良野町で「ラベンダーフェア2012」、南富良野町で41回目の「湖水まつり」がそれぞれ多彩に開催される。
 北海へそ祭りは、昭和44年8月15日に開催されたのが始まり。その後、開催日を7月28、29日の2日間に固定して毎年開催されており、今では北海道の夏を飾る一大イベントとして、大勢の市民をはじめ道内外、さらに世界各国から観光客が訪れ、ユーモラスな図腹踊りなどを楽しんでいる。

2012年7月26日木曜日

富良野緑峰の中村彰宏さんに富良野市特別奨励賞を授与

 富良野市は24日、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)世界学生パソコン大会決勝戦日本代表に高校生としてただ1人選ばれた、富良野緑峰高校情報ビジネス科3年、中村彰宏さんに「富良野市特別奨励賞」を授与、同世界大会での活躍に大きな期待を寄せた。
 同学生大会は、大学生、高校生を対象に社会人として必要なスキルアップ、さらに卒業後には国際的に活躍できる人材育成を目的として開催されている。日本大会では6万5000人がエントリーした。中村さんはエクセル部門において第1次選考で満点の1000点を挙げ、さらに2次選考の論文でも高得点の成績を収め、高校生としてただ1人、北海道初となる代表に選ばれた。決勝戦は今月29日から8月1日(現地時間)にかけアメリカラスベガスで開催される。
 こうした中村さんの素晴らしい活躍に対し富良野市が初めての特別奨励賞を設置し、表彰した。能登芳昭市長が賞状を授与し、「富良野市にとって大変名誉なこと。全国6万5000人の中から選ばれたことは大変素晴らしい。高校生をはじめ小中学生に大きな励みとなると思います。世界大会では優勝することを期待しています」とあいさつ。また北猛俊市議会議長も「ぜひ世界一になって下さい」とエールを送った。
 これに対して中村さんは「高校生として選ばれとても嬉しい。まさかの日本代表でびっくりしています。世界大会に向け、怠らず取り組んできました。世界チャンピオンになって富良野に帰ってきたいです」と意気込みを語った。



富良野市から19人の選手出場

 あす27日から始まる中体連全道大会陸上競技など3競技に出場する富良野東中、富良野西中の選手が24日午後、市役所を訪問、能登芳昭市長と宇佐見正光教育長に出場報告と意気込みを熱く語った。
 全道大会に出場するのは陸上競技に16人、卓球競技に1人、柔道に2人。陸上競技はあす27日から29日まで3日間、旭川市で、柔道は28、29日の2日間、深川市で、卓球競技は8月3日から5日の3日間、稚内市でそれぞれ開かれる。
 報告会には18人が参加。陸上競技の男子400メートル、同400メートルリレーに出場する富良野西中3年の森髙史也選手を皮切りに一人ひとり全道大会に向けた抱負を力強く報告した。この中で3年連続卓球競技に出場する富良野西中3年の相川陽菜選手は「昨年までの経験を生かし、いい報告ができるようベストを尽くしたい」、また柔道男子個人81キロ級に出場する富良野東中3年の今野郁哉選手は「優勝です」とそれぞれ力強く抱負を述べた。
 これに対して能登市長は「それぞれが全道大会に向けて述べた抱負に沿って全力で臨んでほしい」と激励し、さらに宇佐見教育長も出場選手の活躍にエールを送った。

2012年7月24日火曜日

北海へそ祭りも応援 友好都市の西脇市

 富良野市の夏の風物詩「第44回北海へそ祭り」(7月28・29日開催)に友好都市の兵庫県西脇市から「播州ラーメン」が初出店する。さらに、西脇高校生活情報科の生徒らが訪れ、富良野緑峰高校園芸科学科のふらのカレンジャー娘との交流、播州織の浴衣で踊りに参加するほか、富良野オムカレー推進協議会(谷口正也会長、加盟13店舗)に播州織のオリジナルグッズを製作、贈呈する。また、7月26日と8月3日の2日間、西脇市内にある日替わりシェフレストラン「梅吉亭」で、西脇高校生活情報科の生徒らが、富良野オムカレーをメニュー化、提供するという。
 昨年11月のB―1グランプリ姫路大会で富良野オムカレーの出店ブースを西脇市職員がサポートして以来、同協議会と西脇市は、両市の地域ブランドである「食」(播州ラーメン・富良野オムカレー)や「衣」(播州織)を通した新たな交流を進めており、同祭りで播州ラーメンの出店、西脇高校の生徒らの訪問など、これまでの交流が実を結んだ結果となり、西脇市と同協議会の関係者は喜んでいる。
 同協議会は、「北海へそ祭りでの交流に弾みをつけて、西脇市とは継続しながら食と衣の文化交流を進め、両市が持つ『食』(播州ラーメン・富良野オムカレー)と『衣』(播州織)の地域ブランドの魅力を道内外に発信し、両市にとってメリットを享受できる企画をこれからも展開できれば」と話している。


富良野緑峰高
第48回全経簿記・電卓全道大会電卓部門で全国出場

 全国経理教育協会北海道地方会が主催する第48回全経簿記・電卓全道大会の電卓部門で富良野緑峰高が団体の部で2年連続優勝、個人総合競技でも1位から3位を独占する好成績を挙げた。9月2日、東京で開かれる全国大会に4人の生徒が出場し、団体と個人の部で全国一を競い合う。
 同大会は今月16日、苫小牧市で開かれ、専門学校や高校など9校から111人の生徒が出場した。全国経理教育協会が主催する簿記や電卓検定を受験している生徒が簿記と電卓部門に分かれて個人総合と団体戦で競い合った。
 電卓部門の競技は乗算・除算・見取算・複合算・伝票算の5種目を各8分間で200点、合計1000点満点で競い合った。この結果、個人総合で情報ビジネス科3年の工藤冬花さんが830点で優勝、同岩渕佳代子さんが800点で準優勝、流通経済科3年の松田知恵さんが785点で3位に入賞し、上位を独占した。
 さらに個人総合競技の得点上位3人の合計点で競う団体競技で計2415点を獲得し、準優勝の旭川商業に335点の大差をつけ、団体の部で2年連続全国大会出場を果たした。また個人競技でも流通経済科2年の宍戸愛さんが上位の成績を挙げ、全国大会出場を果たした。
 上位を独占した工藤さんら3人は電卓検定でいずれも9段に合格している。また宍戸さんも7段の腕前だ。
 全国大会では北海道など全国8ブロックから選ばれた生徒が個人総合と団体戦で日本一の実力を競い合う。
 2年連続出場を果たした工藤さんは「昨年は入賞できず悔しい思いをしました。今年は入賞(3位以内)を目指して頑張りたい。27日から8月20日まで夏休みに入るが、午前中は学校に来て全国大会に向けた練習を行いたい」と闘志を燃やしている。
 指導している顧問の保坂雅裕教諭は「昨年までは各種目の競技時間が10分だったが、今年から8分に短縮された。よりスピードアップと正確さが求められている。2年続けての全国大会出場なので生徒たちの頑張りに期待したい」と話す。

2012年7月23日月曜日

障がい者と家族ら370人が交流

 全日本自動車産業労働組合総連合会、国際障害者年記念ナイスハート基金が主催する「ナイスハートふれあいのスポーツ広場富良野大会」が17日、富良野スポーツセンターで盛大に開催され、障がい者とその家族、さらに主催者側の関係者を合わせ約370人が4時間余りにわたって交流した。
 同スポーツ広場は「汗 出会い」「笑顔」をテーマに平成4年から全国で開かれており、20年目の今年は富良野での開催となった。主催する自動車総連は「おっきなハートをつくろうよ」をテーマに掲げて積極的な福祉活動と取り組んでおり、組合員から提供されたカンパ金を社会福祉施設等に寄付している。
 スポーツ広場の開催は同事業のメインイベントになっている。開会式には能登芳昭市長、小玉将臣・富良野市社会福祉協議会会長が来賓として出席し、歓迎の言葉を述べた。この後、参加者を代表して男子児童が「皆さんと一緒に仲良く競技することを誓います」と力強く宣誓を行った。
 準備体操の後、紅白各2チーム計4チームに分かれて午前中、「ロープおくり」「リバース大玉」「風船バレー」の3種目で熱戦を繰り広げた。午後からは競技の司会を務めた落語家の三遊亭好太郎さんと曲芸師の花仙さんのアトラクションが行われ、参加した児童生徒や福祉施設の利用者を存分に楽しませていた。
 続いて同志社大学スポーツ健康科学部藤田ゼミの担当者が「オリジナルユニバーサル体操とじゃんけんダンス」を指導した後、参加者たちは二重の円を作り向かい合ってダンスをしながらじゃんけんを行い、勝ち負けを楽しく競った。最後に全員で合唱を行い、終了した。
 なお、主催者側は18日、障害者支援施設・障害福祉サービス多機能型事業「北の峯学園」に卓球台1台、障害福祉サービス多機能型事業所デイセンター「芽ぐみ野」、同サポートステーション栄町にパークゴルフセット一式、指定相談支援事業所地域生活支援センターの「えくぼ」にボールプール1台、「なんぷ~香房」(南富良野)にノートパソコン2台をそれぞれ寄贈した。同日午前、自動車総連北海道地方協議会議長の畑山忠生さんが各施設を訪れ、利用者代表に「体作りと健康のため、楽しく使って下さい」と目録を手渡した。各施設への寄贈は総額で50万円に上る。



父と母の遺志を継ぎ富良野小にピアノを寄贈

 19日、富良野小学校(宮下敏校長、児童数545人)にピアノ(120万円相当)が寄贈された。寄贈したのは上村光枝さん=市内朝日町1番1号=と吉田秀子さん=幸町4番45号=姉妹。
 上村、吉田さんの父親は元富良野市助役を務めた故吉田勝男さん、また今年5月に亡くなった吉田掬子さんが母親。父親の勝男さんは戦前、富良野小学校で2年間教壇に立ち、国語と音楽を子供たちに教えていた。戦後は富良野市役所に勤務し、教育長を経て助役に就任し、長い間教育行政と地方自治振興に大きな実績を残した。
 母親は保護司、児童養護施設・国の子寮の理事長を務め、法務大臣表彰を受けており、同校の開校80周年(昭和55年)を記念して、音楽が好きだった夫の遺志を継いでグランドピアノを寄贈している。
 上村さんは「父親は音楽がとても好きでした。国鉄職員によるブラスバンド編成や現在も行われている音楽大行進は父親や関係者の協力で始まったものです。開校80周年のピアノ寄贈も夫の遺志として母親が贈ったものです。母親は元気でしたが突然病気で5月に亡くなりました。富良野小学校は今年開校110年を迎えたので父と母の遺志を受け継いで妹と2人で相談してピアノを贈ることにしました」と語った。
 同日午前、校長室で受け渡し式が、金倉康裕・父母と先生の会会長が同席する中で行われた。
 宮下校長は「開校80周年にお母様から寄贈されたピアノは音楽室で児童たちの音楽指導に役立たせていただいています。今回寄贈されたピアノは体育館のステージに設置し、入学式をはじめ学芸会、全校集会、始業式、終業式、卒業式など大きな学校行事の時に使用させていただきます。子供たちが大きく育ち、成長することを願い大事に活用します」とお礼を述べた。また児童会長の広瀬美月さん(6年)は「素敵なピアノありがとうございます」などと感謝の言葉を述べた。

2012年7月19日木曜日

パソコン大会で日本代表 富良野緑峰高の中村彰宏さん

 マイクロソフト社公認の国際資格「マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト(MOS(モス)試験)」の受験者を対象とした世界規模のパソコン大会「MOS世界学生大会2012決勝戦」に、富良野緑峰高校情報ビジネス科3年の中村彰宏さん(17)が日本代表の1人として出場する。中村さんは1次選考、2次選考を通過し、全国の高校生、専門学生、大学生など延べ6万5000人の中から、北海道初となる日本代表に選ばれた。世界大会は今月29日からアメリカのラスベガスで開催される。
 同大会は、学生を対象にマイクロソフト・オフィス・スペシャリスト(MOS試験)を取得し、社会人として必要なスキルを身につけ、さらに卒業後には国際的に活躍できる人材育成を目的に開かれており、今年で10回目。
 昨年4月1日から今年3月31日にかけて行われたマイクロソフト・オフィス・スペシャリスト(MOS試験)に受験し、合格した者を対象に選考された。同試験は文書作成の「ワード」、表計算の「エクセル」、図や文字をスクリーンに表示させる「パワーポイント」の3部門で各700点以上で合格。中村さんは初めて試験に臨み、3部門とも合格した。
 特にエクセル部門では満点の1000点を取り、1次選考を通過。そして書類審査、小論文、電話面接などの2次選考が行われた。小論文では「将来の夢」と題し、1200字にまとめて提出し、面接の結果、高校生としてただ1人日本代表に選ばれた。このほかはワード部門で横浜国立大4年の女子学生、エクセル部門で名古屋経済大2年の男子学生、パワーポイント部門で秋田大学4年の男子学生と同志社女子大学2年の学生の4人。
 中村さんとパソコンの出会いは10年前の小学1年の時。父親が買ったパソコンに興味を抱いた。そして小学2年の時、パソコン授業が始まり、自然と自由に操作ができるようになり、特に表計算を行うエクセルが得意になった。
 中学生の時、このパソコン世界大会が開かれていることを知り、いつか自分も出場してみたいと思うようになったという。高校に進学してからは毎日パソコン授業があり、本格的にパソコン技能を身につけた。家に帰ってからも世界大会に向け独学で勉強してきた。
 中村さんは「普段の模擬試験でも何度か満点を取ったことがあった。本番でもある程度の自信はあったものの確信はできなかった。高校生として日本代表に選ばれ大変嬉しい。世界大会に向け、全ての操作ができるようにさらにレベルアップし、世界チャンピオンを目指したい」と世界大会を目前に控え、闘志を燃やしている。
 MOS試験は国内では300万人以上が受験しており、現在日本を含め200の国と地域で実施されている国際資格。試験は全てパソコンを使った実技試験で、要求された操作をどれだけ確実に行えるかを判定する。日本からは2年前のエクセル部門で、昨年はワード部門で世界チャンピオンが誕生している。



社明運動 再犯と青少年の非行防止訴える

 「第62回社会を明るくする運動」と「平成24年度青少年の非行防止道民総ぐるみ運動」富良野市実施委員会(能登芳昭委員長)主催の啓発街頭パレードが13日午後、文化会館前を発着に行われ、32団体約270人が参加し、中心市街地の市民に「社会を明るくする運動と青少年の非行防止」を訴えた。また今年は同パレードに北海道ハーレー警ら隊旭川方面警ら隊富良野支部(田澤豊支部長)の隊員28人が特別参加、先頭を走り沿道の住民に交通事故防止を啓蒙した。
 はじめに出発式が文化会館前で行われ、主催者を代表して能登委員長が「犯罪は減少してきているが再犯が多くなってきており、どうやって防止するかが課題。地域の安全安心を推進し啓蒙するためには、犯罪を防止する大きな役割となっているのがこの街頭パレード」などとあいさつし、地域一丸となった取り組みに大きな期待を寄せた。
 続いて三本松篤・旭川保護観察所長が「犯罪や非行のない安全で安心な地域社会の実現は多くの国民の願い。そのためには青少年を地域が温かく見守り育成するなど、地域に根ざした活動がさらに推進し、『地域の力』が不可欠」などと訴えた滝実・法務大臣のメッセージを能登委員長に伝達した。
 この後、ハーレー愛好者のオートバイ28台を先頭に、部員31人による富良野高校吹奏楽部の演奏に続いて、社明運動の横断幕と大旗を掲げて薬物乱用防止協議会をはじめ、保護司会、富良野BBS会、市議会議員、民生児童委員、人権擁護委員、防犯モデル地区春日東町連合会、連合町内会、地域安全協会、交通安全協会、更生保護女性会、中央婦人会、老人クラブ連合会などの順で中心市街地を約1時間にわたって行進した。
 同日は心配された雨も降らなかった。沿道には多くの住民が詰めかけパレードを見守っていた。特に今年はハーレーの愛好者が参加したことでパレードが盛り上がった。
 なお、同運動は「広げよう 優しい言葉 明るい笑顔」を富良野市実施委員会統一標語として、今月31日まで展開される。

2012年7月17日火曜日

安全・安心三本の矢作戦

 上川管内商工会連合会富良野ブロック(ブロック長・曽慶一介=南富良野町商工会長)主催の1市3町1村横断「安全・安心三本の矢作戦」車両パレードが6日、上富良野町役場前をスタートに沿線5市町村で実施され、住民や通過ドライバーに安全運転を呼びかけた。
 同作戦は今年で4回目。富良野管内1市3町1村が交通安全など管内の安全・安心を住民にアピールするのを目的に行われている。同作戦はライトを点けた車で走行し、富良野警察署長からの「安全・安心三本の矢作戦」のメッセージをリレー方式で各自治体首長に伝えている。
 沿線5自治体のほか、上富良野町商工会、中富良野町交通安全協会、富良野地方交通安全協会、南富良野町防犯協会、占冠村交通安全協会など24団体が参加した。出発式は午前10時、上富良野町役場駐車場で行われた。この後、中富良野―富良野―南富良野―占冠の115キロ間で行われた。
 富良野の引き継ぎ式は午前11時過ぎから市役所前で行われ、中富良野町の荒井政幸副町長から石井隆副市長に富良野警察署長からのメッセージ、さらに交通安全のタスキが手渡された。この後、主催者側で用意した交通安全の願いを込めた短冊を松の木に吊るし、南富良野町へ引き継いだ。
 なお、富良野警察署長からのメッセージの骨子は次のとおり。
 「管内では家人が就寝中の深夜から未明にかけて、無締まりの玄関や勝手口などから屋内に侵入して金品を摂取する、いわゆる忍び込みという手口の窃盗事件が頻発している。この種の事件は凶悪事件に発展する可能性が高い犯罪であり、加えて全道的には女性や子供が被害となる悪質な各種犯罪が多発する時期。管内における重大事件・事故抑止の正念場とも言える時期を迎え、『安全・安心三本の矢作戦』として管内1市3町1村の関係機関・団体の皆様が一丸となって安全・安心のメッセージを広く内外に発信し、その輪を広げていくという諸活動が実施されるにあたり、警察署としてもこれまで以上に連携していくことが必要であると考えている」



老人クラブ「あかつき長寿会」
50周年に向け盛大に資金造成ビールパーティ開く

 市内老人クラブの中で最多会員数を誇る「あかつき長寿会」(川村尚会長、会員数140人)の創立50周年記念資金造成ビールパーティーが8日夜、東部児童センターで開かれ、会員をはじめ大勢の地域住民が楽しく交流した。
 市内の老人クラブ数は32で、会員数は1486人(4月1日時点)。その中で息の長い活動を展開しているのが同長寿会だ。東部第一、第二の9町内で構成。親睦交流をはじめ様々な地域活動を行っており、来年4月で設立50周年を迎える。このため記念式典や記念誌発行に向けて準備を進めており、昨年から同パーティーを盛大に開催している。
 会員をはじめ地域住民約280人が参加した。能登芳昭市長や北猛俊市議会議長も来賓として招かれ、同長寿会の活発な活動に賛辞をおくった。パーティーでは大抽選会が約2時間半にわたり行われ、当選番号が発表されるたびに会場から大きな歓声があがっていた。
 川村会長(81)は「今年は記念誌に掲載する東部第一、第二連合地域の上空写真をオートパラグライダー愛好者の協力で撮影することができました。記念式典は来年4月に開催し、半世紀にわたる老人クラブ活動を振り返り、会員や地域住民と共に祝いたい」と話している。

2012年7月12日木曜日

富良野オムカレーを食べて甲子園へ行くぞ

 富良野オムカレーを食べて甲子園へ行くぞ―31年ぶりに全国高校野球選手権北北海道大会に駒を進めた富良野高ナイン(光永拓主将、部員数38人)の壮行会が10日夕、飲食店「ふらのの台所なんまら」=本町2番5号=で開催された。富良野オムカレー推進協議会(谷口正也会長)の主催で開かれ、「北北海道大会も必ず勝ち抜き、甲子園出場を」とナインを激励した。
 選手たちに振る舞われたオムカレーは、験を担ぎ上富良野産豚肉ロースをトッピングに、ナインの結束を願い、富良野産のコメをはじめ、ピーマン、スナップエンドウ、コーン、ホウレン草、長ネギ、ミニトマト、キュウリ、メロンの計9種類を使用して調理した。コメと野菜はJAふらの、牛乳は㈱ふらの農産公社がそれぞれ提供した。
 壮行会には部員38人と顧問の教師2人が出席した。はじめに主催者を代表して谷口会長が「31年ぶりの北北海道大会出場は大変嬉しい。富良野オムカレーも地産地消と地域の活性化のため頑張っています。北北海道大会も優勝を飾り、甲子園に行ってほしい」とあいさつ。
 さらに同協議会相談役の飯沼巌さんが「私も富良野高出身です。卒業後、信用金庫に勤め社会人野球チームの監督として2回全道優勝を飾っています。また富良野オムカレーを提供するようになって10年が経ちます。そのエネルギーを皆さんに分けてあげたい。北北海道大会では必ず優勝し、私たちも甲子園に連れて行って下さい。悔いのないプレーを」とエールを送った。
 この後、同店舗のオーナーシェフ橋本誠二さん(41)が選手たちに提供したオムカレーの説明を行った。カツをトッピングし、ご飯の量を多めにしたことから大皿がいっぱいになるほどのボリュームになり、通常の1・5倍ほどの量となった。しかし選手たちは激しい練習を終えた後の食事だったため、あっという間にペロリとたいらげていた。
 光永主将は「美味しい富良野オムカレーありがとうございました。北北海道大会では出場できなかったチームの分を背負い、堂々とプレーを行い、勝ちに行きたい」と感謝の言葉を述べ、力強く意気込みを語った。また旭川支部予選(Cブロック)で1回戦から決勝まで一人で投げ抜いた投手の吉田拓也選手(3年)は「北北海道大会に向け、納得のいく練習ができた。体調も良い。支部大会と同様に全試合を一人で投げ切りたい」と闘志を燃やしている。
 なお、北北海道大会は14日、帯広市で開幕。16校が甲子園出場を懸けて20日まで熱戦を繰り広げる。富良野は1回戦(14日午後0時)で北見柏陽と対戦する。



樹海中の生徒 今年もかぼちゃを栽培

 樹海中(亀井雅秀校長、生徒数29人)の全校生徒が6月18日、学校農園でことぶき大学東山校の学生と共同でかぼちゃの定植作業を行い、秋の豊作に願いを込めた。
 同校では毎年総合的学習の時間の中で学校農園活動を行っている。以前は学校近くの農家の畑を利用して実施していたが、4年前からは校舎敷地内を開墾して約24<CODE NUM=0129>の学校農園を開設した。一昨年の春にはPTAの協力で暗きょ作業を行った結果、水はけが良くなり、豊作に結びつけた。
 定植作業は今年で12年目。生徒たちはポットに種をまき、くりゆたか100本、雪化粧200本、坊ちゃん300本の計600本3種類の苗を育て、同日ことぶき大学の学生と共同で定植を行った。3年生が中心になって定植作業の流れと分担を決めた。昨年までの経験を生かし、1年生の先頭に立って、ホーラーでの穴あけ、苗をポットから移植、土をかぶせるなど一連の作業を手際よく進めていた。
 生徒と一緒に定植を行った東山校の学生たちは「今年も一緒に作業することをとても楽しみにしていた。年々手際も良くなり、とても一生懸命に働いていた。収穫作業も一緒に行いたい」などと生徒たちの頑張りをたたえた。
 同校では今年も収穫したカボチャを富良野学校給食センターに「ふるさと給食」の食材として、また一昨年から実施している横浜市のレストランにそれぞれ提供する。このほか東山地域の国道沿いにある直売所で販売したり、学校行事のバザーなどに利用、さらに市内の福祉施設などに寄贈する予定。

2012年7月10日火曜日

順調に販路拡大 ノザワの山部産ミネラル肥料

 株式会社ノザワ(野澤俊也取締役社長、本社・神戸市)は、フラノ事業所(二川(ふたがわ)俊哉所長)=富良野市山部市街=でかつて建材の原料として使っていた蛇紋岩(温石綿精製鉱さい)からミネラル肥料の精製を東京農業大学と共同開発し、平成22年度から地元富良野圏域をはじめ、道内、全国で販売を展開している。3日、野澤社長(49)や二川所長ら3人が能登芳昭市長を表敬訪問し、これまでの販売実績や野菜への使用のみでなく、観葉植物にも顕著な効果が表われ、注目を集めているなどと報告し、さらに量産体制に向けたフラノ事業所の増設を行う計画を説明した。
 同社は長年にわたり建材開発にかかる無機材料の改質技術を応用し、農作物の病虫害に対する耐性を高め、光合成の増進や養分吸収を促進させて、美味しさと品質をより向上させる農業用肥料の開発研究を東京農業大学と共同で行ってきた。
 その結果、一昨年、富良野市山部産のミネラル肥料を開発することに成功し、ミネラル肥料シリーズ「マインマグN」「ふらのS30」「ふらのS31」という商品名で全国販売を展開している。
 「マインマグN」は、ケイ酸と作物の光合成に不可欠な苦土(マグネシウム)を主成分としている。特にケイ酸は従来の同種の肥料に比べて2倍以上水に溶け、作物への吸収が増えることから、病虫害に対する耐性を高め、病気に強い作物づくりに有効で、JAS有機適合資材。ふらのS30とふらのS31は東京農業大学との共同開発。
 また、苦土やケイ酸は昨今課題となっている土壌の改善や農薬の使用削減にも役立ち、これからの時代に求められる環境保全型農業に対応した肥料としても関心が集まっている。
 同社は平成14年に国の補助金を受けて石綿無害化技術を確立し、温石綿の消失(ゼロ化)とともに、生体影響も含めた安全性を確認し、国の許可を得た上で肥料の生産を開始している。フラノ事業所にある製造ラインを増設してミネラル肥料を製造しているが、月200トン、年間2000トンを超す量産体制を図るため、今年度施設をさらに増設する計画でいる。
 初年度の販売実績は富良野圏域を中心に146トンだったが、昨年度は468トン。そして今年度は4~6月の3か月間ですでに昨年度の5割以上を占める243トンに達しており、順調に販路が拡大しているという。今年度は2000トンを目標としており、そのうち富良野圏域で100トン、道内で770トンを目指す計画。
 野澤社長はこれまでの販売実績を能登市長に説明し、「稲作農家からの注文も増加している。今年度は富良野管内にミネラル肥料をPRする看板を設置し、積極的にPRを行っていきたい。これまでの実績で当社の肥料効果が顕著になっているので様々な機会を利用して農家の人たちにアピールしたい」などと報告した。
 また二川所長は「昨年、中富良野町のラベンダー園でサルビアにマインマグを使用したところ、虫が全く寄ってこなく殺虫剤としての効果もあることが分かった。またハイランドふらののラベンダー畑でも試験的に使用している。野菜のみでなく観葉植物に対応する肥料としても顕著な効果が表れているので、今後、これをセールスポイントに販路を拡大していきたい」などと報告した。
 報告を受けた能登市長は「山部産のミネラル肥料の販路が全国的に少しずつ拡大しているということは大変楽しみなことです。富良野圏域は農業が基幹産業。メロンやスイカ、玉ネギ、水稲などに効果があるということなので販路拡大に向け、大いにPRをしてほしい」などと話し、富良野の新しい産業の飛躍発展に期待を寄せた。



46回目、やまべふれあいまつり

 山部商工会主催の「第46回やまべふれあいまつり」の本祭りが、好天に恵まれた8日、山部中央公園で盛大に開かれ、家族連れなど大勢の市民で賑わい、約4時間にわたり夏のイベントを楽しんだ。
 同まつりは7日夜に前夜祭が多彩に開かれ、8日午前10時半から本祭りが賑やかに繰り広げられた。主催者あいさつの後、能登芳昭市長、北猛俊市議会議長ら来賓が出席し、祝辞を述べた。
 この後、紅白もちまき、もちつき体験・試食会、山部中学校吹奏楽演奏など次々に開かれた。また恒例のニジマスのつかみ取りも行われ、大勢の子供たちが勢いよく泳ぐニジマスを追いかけるなど楽しんでいた。このほかに豪華景品が当たる抽選会も行われ、会場は盛り上がった。
 またJAふらの山部支所の特設会場ではメロン、スイカの試食、地場野菜の販売コーナーが設けられ、さらに飲食の露店が多数出店し、好天に恵まれたこともあり、まつり会場は家族連れの市民などで賑わった。

2012年7月9日月曜日

北の峯ハイツ改築 東雲町で起工式

 社会福祉法人富良野あさひ郷(仲世古善雄理事長)が運営する特別養護老人ホーム「北の峯ハイツ」=市内中御料=が市内東雲町1番1号に移転・改築されることになり、6日午前、施工業者や関係者多数が参列して起工式が行われた。同施設整備事業費は総額で14億1616万円。施工業者は戸田建設株式会社で工期は来年2月10日。新施設は、介護・福祉ブランドを目指し、利用者に対し信頼、安心、笑顔を提供する。
 現施設は昭和53年6月に建設され、翌54年1月から定員50人で運営が始まった。同年4月から定員を60人に増員し、9月、法人名を「北の峯学園」から「富良野あさひ郷」に変更した。その後定員を90人に増員し、昭和59年4月から現在の100人体制となった。
 移転改築は施設の老朽化に伴い、さらに狭あい化の改善を図り、利用者が安心して快適な生活ができ、適切なサービスを提供する施設にするため、新施設の整備事業計画が昨年夏までに出来上がった。
 新施設の敷地面積は1万2066平方メートル。建物は鉄筋コンクリート2階建て。建築延べ面積は6538平方メートル。施設の内部は個室のユニット型で、10人が1つのグループで生活し、専属の介護職員がケアを行うことができる設計になっており、12ユニットを作り定員は120人。
 また新施設には快適な生活を過ごすための空間と、使い慣れた家具を配置できるよう、ゆとりを確保しプライバシーに配慮した住環境を確保。さらに、共同生活室、集会スペース、教養娯楽室などの共生空間、そして地域に開かれた空間として多目的ホールが設けられる。このほかに、利用する人の立場に立ち、プライバシー、健康、環境に配慮した「しつらえ」に取り組み、安全・安心、温かみのある調度品、車椅子利用者に考慮した設備にする。
 新施設のケア理念は「信頼」「安心」「笑顔」。近い将来、多様な団塊の世代が利用することを見据え、利用者にとって「ここで暮らしたいという期待や希望」、介護者にとって「利便性が高く快適な作業環境」、地域住民にとって「日常生活に新たな交流」を創りだすことにより、富良野の新しい福祉施設の顔、地域へのアピールとなる「介護・福祉ブランド」を目指す。
 なお、新施設整備事業費財源の内訳は、道費補助金4億5843万円、自己資金1億9573万円、借入金7億6200万円。



富良野小ジュニア女子バレーボールチーム
全日本北北海道大会で惜しくも準優

 次の大会では必ず全道優勝し、全国大会出場を目指します―6月23、24日、ファミリーマートカップ第32回全日本バレーボール小学生大会北北海道大会女子の部で惜しくも決勝で敗れ、全国大会出場を逃した富良野小ジュニアチームの選手が市役所を訪れ、能登芳昭市長と宇佐見正光教育長に北北海道大会の準優勝報告と、今年11月に開かれる少年団スポーツ全道交流大会に向けての意気込みを語った。
 富良野で開かれた北北海道大会(スポーツセンター)には各支部予選を勝ち抜いた男・女各16チームが出場し、全国大会出場権を懸けて熱戦が繰り広げられた。富良野小ジュニアチームは、1回戦で北見・紋別地区代表の北見ワンピースジュニアバレーボールクラブを2―1、2回戦で釧路地区代表の釧路鶴野エースを接戦の末2―1で下した。続く準決勝は留萌地区代表の遠別イーグルスを2―0のスコアでストレート勝ちを収め、決勝戦に駒を進めた。
 決勝戦の相手は釧路地区代表の釧路昭和スターティングジュニア。1セット目は16対21で失ったが、2セット目は21対15のスコアで奪い返し、フルセットに持ち込んだ。前半はリードを許したが中盤に連続サーブポイントを挙げ、11対11の大接戦となった。一気にリードするかと思われたが、この後、ブロックやサーブで連続10ポイント取られ、惜しくも全国出場を逃した。
 主将の會田みすずさん(6年)らレギュラー選手6人と監督の中川明教諭、コーチの本多光弘教諭が北北海道大会の成績を報告。この後、選手一人ひとりが、「次の全道大会では必ず優勝し全国大会出場を目指します」などと今後に向けた意気込みを語った。これに対して能登市長は「北北海道大会では良く健闘しました。さらに練習を積み重ね全国大会出場を目指して下さい」などとエールを送った。

2012年7月5日木曜日

山部@まるごと体験村 盛大にオープン式開く

 市内山部地区の活性化を図る「山部@まるごと体験村」(宍戸義美村長)の拠点施設となる役場=事務所(山部南町)が開設されたのに伴い、6月30日、オープン式が盛大に行われた。同体験村では今後、移住定住の推進と体験観光を柱にして地域一体となって様々な事業を展開していく。
 同体験村は4月1日に開村し、活動を開始している。同日の役場オープンには宍戸村長、島強副村長をはじめ、体験メニューの講師を務める小野寺尚武さんら多くのスタッフが「山部@まるごと体験村」のTシャツを着て勢揃いした。また来賓として能登芳昭市長、横山久仁雄市議会副議長、本間勲道議会議員、桝谷壽世・山部地区総合振興協議会会長らが出席。
 はじめに宍戸村長が「かつて山部には、7000~8000人の住民が住んでいたが、今は2100人に減少した。しかも高齢化率は37%にもなっている。このため、体験村の活動によって移住定住の推進と22種類の体験メニューを作り、多くの観光客に山部地区の魅力を伝え、活性化につなげたい」などとあいさつし、関係機関への協力を改めて訴えた。
 この後、能登市長が「山部地域は富良野にとっても観光の大きな拠点として位置付けている」などとあいさつし、地域一丸となった独創的な活動に大きな期待を寄せた。山部出身の横山副議長も新たな取り組みにエールを送った。また桝谷会長は「まず最初に訪れた観光客を大事にもてなすことが重要。山部を訪れる多くの人たちにその魅力を伝えていかなければならない」などと訴えた。
 この後、宍戸村長、能登市長、体験村役場の看板を書いた書道家の大橋静琴さんらがテープカットを行った。同日はオープンを記念して役場内での手打ちそばや隣接する公園で折り紙や木工などの体験コーナーが開設され、訪れた人たちに無料でスタッフたちが対応していた。



5人を「食の安全・安心マイスター」に

 酪農学園大学・北海道大学・帯広畜産大学の3大学連携による社会人教育プログラム「食の安全・安心マイスターコース」の修了式が6月22日、富良野市産業研修センター内の北大富良野サテライトで行われ、松井博和・北海道大学大学院農学研究院長・農学院長・農学部長が5人に修了証書を授与した。
 同コースは、平成17年12月に北海道大学農学研究科及び農学部と富良野市との間に締結した「包括連携協定」に基づき、平成22年度からスタートした。講義「食の安全・安心基盤学」講座と1年間のフィールドワークを通じて、食の安全や安心に関する基本的な考え方や、生産から消費まで一貫して考えることができ、これからの地域づくりの核となる人材を育成するのが目的。
 受講したのは、横井弘道さん、岡野啓子さん、佐々木秀樹さん、藤谷幸子さん、鎌田奈美子さんの5人。横井さんらは2年間にわたる講義とフィールドワークを通して、食の安全・安心マイスターの称号を手にした。松井農学部長が一人ひとりに修了証書を授与し、今後の活動に大きな期待を寄せた。
 横井さんは「私は平成19年に離農した。地域で何か役に立つことはないかと考えていたが、食の安全・安心マイスターコースのことを知り挑戦した。幸い、新しい出会いがあり、直売所を立ち上げ、今、私の大きな生きがいになっている」と笑顔を見せた。佐々木さんは「農協職員として、食の安全・安心に関心があり、また富良野を盛り上げたいと思い、同コースを受講した」と2年間を振り返った。また岡野さんと鎌田さんは「テーマを決めてレポートを書く作業がとても大変だった。しかし指導してくれる先生のアドバイスを受け、何とか仕上げることができた」と修了証書を手に感慨深げに語った。

2012年7月4日水曜日

富良野建設産業安全大会に500人

 富良野建設業協会(平沢幸雄会長)主催の「第19回富良野建設産業安全大会」が6月27日午後、文化会館大ホールで開かれた。富良野管工事業協会、道北電気工事業協同組合富良野支部など6団体に所属する従業員約500人が参加し、労働無災害と交通安全、暴力追放の決意宣言をそれぞれ行った。
 はじめに平沢会長が「この1年間、震災をはじめ台風、洪水、竜巻など災害が非常に多かった。そんな中、富良野圏域では平穏で幸せな日々が続いている。これを守るために私たちが何を考えるかが今日の安全大会です。また1年間、皆さんと共に無災害を誓いたい」などとあいさつし、参加者に改めて無災害、交通事故防止を訴えた。
 続いて能登芳昭市長が「仕事を作るのが行政の役割だが、労働災害はあると聞いている。それぞれの企業で安全について十分配慮していると思うが、これから繁忙期を迎える。それだけに作業現場ではより気持ちを引き締め、事故のないよう努め、交通事故に気をつけてほしい」などとあいさつ。
 また高橋徹・富良野警察署副署長が今年に入ってからの管内の犯罪と交通事故の発生状況について触れ、「昨年から深夜の住宅侵入等が相次いでいる。犯人と遭遇すると凶悪事件に発生する危険性が考えられる。戸締りに細心の注意を払ってほしい」と警告し、また観光シーズンを迎えたことから「市道や町道でも交通量が増え、危険が伴う」と訴え、事故防止を訴えた。
 この後、中山和雄・旭川労働基準監督署署長、森谷昭英・富良野警察署交通課長、髙木智也・富良野警察署生活安全係長が、それぞれの立場で労働災害防止、交通事故防止、犯罪についての講演を行い、作業現場での事故防止をはじめ、交通事故、犯罪防止を訴えた。
 続いて参加者を代表して旭川地区トラック協会富良野部会の袰主和仁さんが「地域・職場ごとの安全管理体制を充実し、安全確保の徹底をします」「悲惨な交通死亡事故発生の撲滅に努めます」など3項目にわたる「労働・交通安全」の決意、富良野地区生コンクリート協同組合の田上和也さんが「暴力団を恐れない」など3項目の「暴力追放」の決議をそれぞれ宣言した。
 最後に富良野建設業青年会の斉藤正憲さんが1年間の無災害、交通事故ゼロを訴えた「安全コール」を行い閉会した。



今年も台湾と親善交流
少年野球国際交流事業実行委員会で受け入れ

 少年野球国際交流事業実行委員会(会長・野嶋重克ふらの体育協会理事長)が6月25日、文化会館で開かれ、昨年度に続いて富良野市少年野球チームと台湾少年野球チームとの国際交流事業を行うことを決めた。
 来富する台湾少年野球チームは選手16人のほか、学校長、引率教諭、監督、コーチなど23人。滞在期間は8月8日から12日までの4泊5日。富良野市からは東中、西中、山部中、樹海中、麓郷中、占冠中、トマム中の選手と顧問など116人が参加する。
 少年野球国際交流事業は平成20年度から始まり、2年続けてアメリカから少年野球チームが来富したが、アメリカ側から軟式野球への対応ができないとして22年度は中止となった。しかし昨年度からは台湾チームとの交流が始まり、今年度で2回目。
 台湾チームは、9日に富良野市長を表敬訪問した後、若葉球場で午前11時と午後1時半から、10日は午前9時からと11時半から富良野市少年野球チームと計4回の交流試合を行う。
 11日は市内観光を行った後、文化会館で開かれる「さよならパーティー」に出席する。選手たちは期間中、市内の民宿に泊まり、またホームステイしながら富良野の文化を楽しむ。同チームは12日早朝帰国する。
 なお、富良野市少年野球チームの選手は、富良野東中36人、富良野西中37人、山部中15人、樹海中10人、麓郷中3人、占冠中4人、トマム中1人。交流事業収支予算は110万円。

2012年7月2日月曜日

富良野のオムカレー弁当 今年も8月から全国販売へ

 イトーヨーカ堂は、「富良野のオムカレー」弁当を昨年に続いて、8月上旬から12月下旬の期間中、25日間の期間限定で全国164店舗(道内は12店舗)で販売する。これに向けて28日昼、富良野緑峰高校(小島和明校長)で、富良野消費者協会や富良野地域栄養士会、富良野オムカレー推進協議会の関係者ら約30人を招待し、開発段階の弁当を公開、試食説明会を開いた。
 同弁当は、平成21年度から商品化・全国の店舗で販売、今年で3年目を迎える。昨年は25日間で販売数9万食、4400万円を売り上げるなど、イトーヨーカドー惣菜コーナーのご当地グルメ弁当の中で「十和田バラ焼き弁当」に続く人気弁当となった。
 同社は今年度も商品化する方針を決定、5日間×5クールの25日間の販売で10万食超えを目標に、昨年に引き続き、富良野緑峰高校園芸科学科の3年女子生徒で編成する「カレンジャー娘」(岡田彩美代表、4人)に商品開発プロデュースの協力要請をした。
 今年の新弁当は道外産から道内産の卵に切り替え、コメは富良野産のななつぼしを使用し、にんじんジュースで炊き込むなどリニューアル、北海道産の食材使用割合を昨年の62・8%から67・0%に高めた。
 カレンジャー娘は開発段階から味や盛り付けについてチェック、提案するなど、商品開発をサポートした。さらに8月1日の発売日には上京し、店舗内で来店者に対して直接、試食販売の実践研修を行うなど、野菜等の食材の魅力を伝え、富良野の農産物をPRする。
 試食した参加者からは、見た目や味など高評価の感想が相次いだが、「カレーソースの量が少ない」「ピクルスや福神漬など添え物が欲しい」「見栄えをさらに良くするために容器の色も変えるべき」「富良野産の食材使用率をさらに高めて富良野らしさを演出して欲しい」「食事バランスやカロリーを表示して欲しい」など、改善を求める意見もあった。
 同社は今後、カレンジャー娘と参加者からのアンケート結果をもとに微調整を行い、8月1日の発売日に向けて準備を進める。



第11回ふらのクリエーターズマーケット
来場者9000人、今年も大人気

 道内外の“モノづくり作家”がへそのまち富良野(山部)に大集合した「ふらのクリエーターズマーケット」(実行委主催)が23、24日、富良野市生涯学習センターで盛大に開かれた。今年で11回目を数え、年々来場者が増えており、好天に恵まれたこともあり過去最多の9000人が訪れ、様々なジャンルの作品や実演などを楽しんでいた。
 同イベントへの出展申し込みは158組に上り、このうちジャンルごとに抽選を行い89組が出展した。さらに飲食では16件が出店した。福岡市、神戸市、東京都など道外からの8組を含め、函館、釧路、旭川、札幌など道内各地で活動しているモノづくり作家が一堂に会した。
 両日とも快晴に恵まれた。初日は午前10時の開会前からマイカーで続々と詰めかけ、国道38号線沿いが一時渋滞するほどの混雑ぶりだった。会場ではマイ箸、アクセサリー、粘土細工などの実演や体験、販売などが行われ、来場者たちはモノづくりの楽しさや素晴らしさを楽しんでいた。
 実行委員長の恒枝直豆さんは「インターネットでPRしていることもあり、多くの人たちが年々訪れてきているが、今年は昨年を上回る人気に驚いた。出展ブースが限られているので希望者全員を受け入れることができないのは残念です。好天に恵まれたことで屋内外でのイベントを存分に楽しんでいただけたと思います」と喜んでいる。