2012年1月28日土曜日

救急活動件数前年より減少

 富良野広域連合消防本部は、昨年1年間の管内救急出動件数と火災発生件数をまとめた。それによると、救急出動件数は1612件で前年より51件の減。火災発生件数は30件で前年より2件少なかった。救急出動件数では、上富良野消防署と南富良野支署管内で大幅に減少した。火災発生件数では、中富良野支署管内で前年の1件から7件と大幅に増えた。
 救急出動件数の各消防署、支署別の発生をみると、富良野消防署が817件で前年より14件増えた。上富良野消防署は前年より49件減の410件。中富良野支署は前年より3件増の168件。占冠支署は同じく2件増の130件。南富良野支署は前年より21件減の87件だった。
 広域消防連合が発足し新体制になってから満3年を経過した。1日平均で4・4回の出動件数。大半は急病や一般負傷、転院搬送で占められているが、占冠支署管内では高速道路の開通に伴い、交通事故による負傷者の搬送が増加している。そうした中で、上富良野消防署と南富良野支署管内では全体的に出動件数が前年を下回った。
 市町村別の火災発生件数の内訳は、富良野消防署が前年より4件少ない7件。上富良野消防署が前年より4件少ない8件。中富良野支署が前年より6件増の7件。南富良野支署が前年と同じく3件。占冠支署が前年より4件多い5件。
 火災の内訳は建物火災が前年と同じ17件。車両火災が前年より1件増の7件。林野火災が前年より1件少ない1件。その他が5件となっている。車両火災では5月に占冠のJR線で発生したトンネル火災。
 月別の発生をみると6月と7月が各5件。10月が4件。5月、9月、12月が各3件。3月、4月、8月が各2件。2月が1件。1月と11月は1件も発生しなかった。
 富良野消防署管内の救急、救助、火災の発生状況は、救急出動では817件にのぼり、搬送した人員は822人。その半数以上が急病の458件(搬送人員442人)。次いで一般負傷の136件(同132人)。この他転院搬送133件(同133人)、交通55件(同60人)、自損行為8件(同6人)、火災7件(同35人)、労働災害7件(同7人)、運動競技4件(同4人)、加害4件(同3人)、その他5件。
 救助では、出動件数が前年より6件多い20件で救助した人員は8人。内訳は交通事故が最も多く13件。次いで機械が2件。この他は火災、水難、建物各1件でその他が2件。
 火災の内訳は、建物6件、車両1件。焼損した棟数は8棟でり災世帯数は6。り災人員は18人。損害額は前年より約3600万円少ない約1200万円にとどまり、大半が小規模火災だった。また、4月から12月にかけて消防団員が出動する火災発生は1件もなく、サイレンの吹鳴はゼロだった。



一文字に挑戦

 今年も個性溢れる一文字でいっぱい―今月20日、山部小学校(常田和則校長、児童数85人)で「全校書き初め大会」が楽しく開かれた。
 同校では「子どもの良さを引き出し、認め、相手の立場や考えを大切にする思いやりのある子どもの育成」の一環として、毎年「書き初め大会」を開いている。一昨年4月に着任した常田校長が、これまでの方法を変え、縦横70センチの正方形の画仙紙に漢字一文字を大筆で紙面いっぱいに書く指導を行い、その作品を市立富良野図書館に展示し、大好評を博している。
 大会では、はじめに常田校長が「深呼吸を行い、心を落ち着かせなさい。そして腕を筆代わりに使い、両足を曲げてバネのようにし、墨をたっぷりつけ、気合を入れてゆっくり書いて下さい」と書く前のポイントをアドバイスをした。さらに作品を仕上げる際には、ほかの児童が四隅を手で押さえ文鎮代わりとして協力した。
 児童たちは一文字を選んだ理由を発表した後、1人2枚の作品を一気に書き上げた。「勉」を選んだ女の子は「今年は一生懸命勉強します」と誓った。また「元」を書いた男の子は「元気良く遊びたい」と気持ちを込めた。児童たちは校長先生のアドバイスを守り、筆を持つと体を大きく使い、伸び伸び、生き生き、力強く一気に仕上げていた=写真。
 常田校長は「漢字一文字の作品には失敗がありません。どんな作品にも個性があり、漢字が持つ文字形のおもしろさと、書いた子の気持ちや思いやりが表われます。今年も子供たちの作品を2月1日から市立図書館に展示し、その出来ばえを市民に披露します」と話している。

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