富良野警察署は昨年1年間の管内交通事故発生状況をまとめた。それによると、発生件数、傷者数とも本格的に交通統計が開始された昭和41年以降最少を記録したが、死者数は8人にのぼった(前年は1人)。その最大の要因は、一度の事故で3人が死亡するという複数の死亡事故が2度も発生したためだ。また発生件数が大幅に減少した中で、65歳以上の高齢者ドライバーの事故が全体の2割を超えている。
発生件数は57件、前年より27件の大幅な減。過去最少だった平成20年の77件をさらに大幅に下回った。傷者数も81人で前年より3割以上も減少し、同じく平成20年の101人をさらに下回った。
しかし、死者数は8月に中富良野町の国道237号線沿いでトラックと乗用車が正面衝突し、乗用車に乗っていた3人が死亡。さらに9月には富良野市の国道38号線沿いで乗用車とトラックが正面衝突し、乗用車に乗っていた高齢者3人が死亡するという複数の交通死亡事故が2か月連続発生した。前年は死者数が過去最少の1人のみで、交通運動に携わる関係者は「今年は死亡事故をゼロに」と啓発運動を展開していただけに大きな衝撃を受けた。
道路別の発生状況は国道で30件、市町村道で15件、道道で9件、その他3件。前年に比べて大幅に減少したのは市町村道での事故が16件も減少したため。また、道道でも前年より8件減った。
市町村別の発生状況をみると、富良野市が前年より18件少ない29件。上富良野町が8件減の7件。中富良野町が4件減の6件。南富良野町が1件増の4件。占冠村が2件増の11件。
死者数は中富良野町4人、富良野市3人、南富良野町1人。傷者数は富良野市が前年より27人少ない35人。上富良野町が15人少ない10人。中富良野町が7人少ない6人。南富良野町が13人多い16人。占冠村が3人少ない14人。
第1当車種(加害車)別件数では、乗用車が前年より24件少ない42件。貨物車が6件少ない7件。自動二輪が1件。
第1当車種の居住地別件数では、管内が前年より6件少ない35件。道内が19件少ない18件。道外が2件少ない4件。
第1当車種の年齢別件数では、最も多かったのが40歳代の12件。次いで50歳代の10件。この他は30歳代8件、75歳以上が7件と続く。65歳以上を含めた高齢者ドライバーが12件も占めており、発生件数が大幅に減少する中、富良野管内でも高齢者ドライバーによる交通事故が多発した。
事故類型別件数をみると、車両相互による正面衝突が最も多く12件、前年より3件増えた。しかし、出会い頭の衝突事故は前年より10件も少ない12件にとどまった。人対車両の事故は3件だった。
なお、物損事故発生件数は、富良野市679件、上富良野町279件、中富良野町151件、南富良野町102件、占冠村155件の計1366件となっている。
狙うぞ、全国制覇 上富良野中男子4×100メートルリレー選手
昨年秋(9月)に開かれた北海道中学校新人陸上競技大会の男子4×100メートルリレーで見事初優勝を飾った上富良野中の4選手。「今年も全道優勝を飾り、全国大会も制覇したい」と熱く熱く燃えている。冬休みを返上し連日トレーニングを積み重ねてきた。来シーズンに臨む意気込みを語ってもらった。
全道優勝を飾ったのは、チームリーダーの十鳥(とっとり)夏生人(かいと)(2年)、双子の垣副翔太(2年)、垣副大地(2年)、陸上部主将の川村隆介(2年)の4選手。100メートルのベスト記録は4選手とも12秒台。双子の垣副兄弟はいずれも12秒01。十鳥選手も12秒18の好タイムを持っており、いずれも実力が伯仲している。
このため顧問の北村裕美教諭(35)は「4人とも12秒台の記録を持っていたので優勝を狙えると思っていた」と密かに自信を持ち、選手たちのレースに期待をかけた。
大会当日は2日間とも雨が降り、低温の悪コンディションだったが、選手たちは期待通りのレースを展開した。接戦で優勝候補を振り切り、見事頂点に立ち来シーズンにつなげた。
来シーズンは、打倒上富良野中に向け強豪チームがより力を付けてくることが予想されるが、4選手とも「来シーズンは11秒前半を目指す」と話しており、気合十分だ。北村教諭も「各選手が自己ベストタイムよりあと0・5秒短縮することができれば、全道優勝はもちろん全国大会制覇も視野に入る」と意気込む。
十鳥選手は「43秒台を出して全国優勝です。スタートとバトンの精度を上げたい。そのためにはこの冬で頑張りたい。筋肉トレーニングを行い、冬場の練習はバスケットやサッカーもやり、色々な筋肉を鍛えて瞬発力を上げたい」とチームリーダーとしての意気込みを語った。
また、垣副翔太選手は「やはり速くなるには冬の練習が大事。まずはストレッチをして体を柔らかくしたい。そしてバトンパスをさらに上手くしたい。そのためには、アップの時もバトンパスの回数を多くし、練習の内容を確認し合って、スピードやバトンパスのレベルを上げ、リレーで全国一になりたい」と燃えている。
川村選手は「この冬は室内で色々な筋肉を使い、夏に向け強くなってリレーメンバーの足を引っ張らずに、いい走りができるように過ごしたい。他の学校も強くなってくると思うので自分たちも気を抜かないで練習したい。春までにバトンの精度を上げるのと、一人ひとりがタイムを少しでも縮めて速くなっていきたい。目標は全道で1番になり、全国に行き、そこでも1番になって日本一に」と気持ちを引き締めている。
全道大会でアンカーを務めた垣副大地選手は「僕たちが全国に行くためには冬場の練習が大事です。怪我をしやすいので柔軟性を高め、またストライドを伸ばして、さらに早く走れるようになりたい。そして全道大会でも1位を獲り、さらに全国大会でも1位になりたい。頑張ります」と熱く語った。
来シーズンの大会日程は6月中旬に富良野地区大会、7月27日から3日間、旭川市で全道大会がそれぞれ開かれる。また全国大会は8月19日から千葉県千葉市で開催される。
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