2012年1月10日火曜日

「人づくり」など4つの重点施策を提示 能登市長、新年交礼会で

 富良野市、富良野商工会議所、ふらの農業協同組合が主催する「新年交礼会」が6日午前、文化会館大会議室で開かれた。官公庁をはじめ、商工・建設業界や各団体、連合町内会など市内各界の代表者ら約200人が一堂に会して新年の初顔合わせを行い、今年1年間の一層の飛躍をそれぞれ誓った。
 はじめに、主催者を代表して能登芳昭市長が①農業の担い手など人づくり②排水対策など農業の基盤整備③労働力の確保などのシステムづくり④産地づくり―など4つの重点施策を提示した後、40歳以下を対象にした青年塾の開設、農業・観光・環境を連動させた新エネルギーへの取り組み、行政と一体化したネーブルタウン構想(フラノ・マルシェ)などについて触れ、「富良野市の新たなまちづくりを一歩一歩前進させていきたい」などと年頭にあたっての抱負を力強く述べた。
 続いて、北猛俊市議会議長、本間勲道議会議員が、それぞれの立場で年頭のあいさつを行い、議会人として新たな決意を表した。
 この後、富良野青年会議所の上杉日出男理事長が、「私たちは、地域安全活動の中核的担い手として、自主防犯活動に取り組む人々との連携を密にし、『安全・安心な富良野』を合言葉に、安全で安心して生活できる地域社会の実現のため、さらに一層努力する」などと地域安全宣言を行った。
 続いて、富良野交通安全協会の平澤幸雄会長が、「交通法規を遵守し、安全速度での運転に努める」など6項目の交通安全宣言を行った。この後、ふらの農業協同組合の村山友希代表理事組合長が、ぶどう果汁で乾杯の音頭を取り、各界のリーダーたちに改めて連携と団結を呼びかけた。



ラグビー名門の関東学院大学に進学 富良野高3年の福士健太さん

 目指すはレギュラー―富良野高3年の福士健太さん(18)がラグビーの名門で知られる関東学院大学へ進学する。福士さんはラグビー部員として1年生の時から頭角を現し、昨年9月に開かれたインターハイ北北海道大会では決勝まで勝ち進む原動力となった。惜しくも3度目の全国大会出場は逃したものの、10月に開かれた国体で北海道選抜チームに選ばれ、主力選手として活躍した。
 福士さんは、南富良野町の生まれ。小中学校の時は野球少年団と富良野スキー連盟ジュニアアルペン強化チームに所属し活躍した。しかし中学3年生の時、スキー競技で腰を痛めたことから続けてアルペンスキーをすることができなくなった。
 そんな時、富良野高校のラグビー部が北北海道大会で決勝まで勝ち進み、素晴らしい試合を行った。その決勝戦をネットで観て、ラグビーの凄さを実感し、富良野高校への進学を決め、ラグビー部に入る決意をしたという。
 身長178センチ、体重98キロの恵まれた体格。1年生の時は体重は66キロしかなかったが、ラグビー競技は体重がないと不利なため、意識してご飯を多めに食べ、体重を増やした。中学時代に野球とスキーで鍛えたことから足腰が強く、しかも俊足。体重が増加してもスピードが落ちることはなかった。
 その恵まれた体格と俊足、そして好きで始めた競技だったため、チーム内でメキメキと実力をつけ、次第に他校の監督からも注目を集めるようになった。
 2年生の時、U―17オール北海道チームに選ばれた。そして昨年4月に羽幌町で行われた強化合宿に参加。その時の練習を通して素質を見込んだ羽幌高校の監督が「関東学院大学のラグビー部とつながりがあるので進学しないか」と勧めたことから、面接を受けた。面接官は大学日本一6連覇を果たした時の監督だった。その結果、11月末にスポーツ推薦で合格が内定した。
 福士さんは「大変嬉しい。関東学院大学は大学選手権で6回も日本一に輝いている。スポーツ推薦で入学する1年生は17人いると聞いています。部員は総数で約100人にのぼるが、1年生からレギュラーを目指し、再び大学日本一になる原動力となりたい。関東学院大学から日本代表の選手が何人も出ていることから、卒業後ラグビーを続けもっと上を目指したい」と期待に胸を膨らませている。
 福士さんの2つ年上の兄は、日本大学でアルペンスキーの選手。また2つ下の妹はカーリング競技の選手。きょうだい3人とも運動選手として活躍するなど環境にも恵まれている。
 同校ラグビー部監督の坂口和紀教諭(33)は「大学日本一を何度も達成している名門の関東学院大学に入学が決まり、本校としても初めてで大きな誇りです。体格にも恵まれ、その上足も速い。ラガーマンとしての素質を十分に備えており、大学に進学してからも主力選手として活躍してくれると思います」とエールをおくっている。
 福士さんは3月中旬から、関東学院大学ラグビー部の強化合宿に参加し、4月の入学式に臨む。「体力的には自信があります。1年生で必ずレギュラーを取りたい」と闘争心を燃やしている。

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