
大会では合吟コンクール、群舞コンクール、合吟一般、少年少女剣舞、群舞一般にそれぞれ分かれて日頃の練習成果を競い合った。
合吟コンクールの部には全国から選抜された9チームが出場。合吟には10人以上の出場が条件となっており、富良野支部からは斉藤陸枝さん(73)、佐藤雅子さん(68)ら18人が出場した。
斉藤さんらは課題吟の「藤樹書院に過る」を大会の2ヵ月前から本格的に練習を重ね、本番に挑んだ。
富良野支部は今年で創立50年を迎え、8月に文化会館で開催した記念大会で、この課題吟を披露したが、まとまりがなく不出来だったという。「これでは国際大会に臨めない」と斉藤さんらは最初から練習をやり直し、集中して本番に備えた。
大会では審査員が目の前におり、しかも大勢の会員の前での発表だったため非常に緊張したという。それでも練習の成果が表われた。2分間の課題吟を終えて斉藤さんらは「みんなで合わせることができ、上手く吟じた」との感触を得たという。
川本支部長(74)は「優勝なんて本当に信じられません。富良野支部創立50周年の記念の節目に初出場で初優勝、しかも旭川地区本部管内でも初めてという結果を残すことができ、大変嬉しい。会員一同の頑張りは素晴らしかった。さらに群舞の部でも入賞することができ、二重の喜びです」と報告し、能登市長に優勝旗、優勝カップを披露した。
これに対して能登市長は「国際大会で優勝するなんて本当に素晴らしいことです。これからの活動にも大きな励みになり、詩吟、吟舞をやってみたいという市民が増えるものと思います」と報告に来た川本支部長と斉藤さん、佐藤さんの3人を称え祝福した。
なお、富良野支部は優勝旗を手にしたことから、来年、ロサンゼルスで開かれる国際大会に出場し、優勝旗を返還する。
万一に備え防犯訓練

同金庫では富良野支店、上富良野支店、中富良野支店を持ち回りで毎年、同訓練を行っている。閉店間際の午後3時前、強盗に扮した警察官がカウンター越しに現金を要求し、逃走するという想定で訓練が行われた。
強盗に扮した警察官が、帽子を深々とかぶり、白いマスクとメガネを掛け、ピストルを手に現われ、女子職員に向かって「金を出せ、早くしろ、動くと撃つぞ」と怒鳴りつけ、差し出された現金をわしづかみにして奪い、「追ってきたら撃つぞ」と再び威嚇しながら逃走した。
訓練に参加した女子職員は「金融機関を狙った強盗事件は想定されます。今回の訓練では凄みがありとても怖かった。しかし実際に発生した時には今回の訓練を参考にし冷静に対応したい」と感想を述べ、人相の確認と警備会社や警察への緊急通報を直ぐに行うことができたという。
一方、この防犯訓練には他の金融関係者10人が見学したが「実際に事件が発生すると、犯人に対して冷静に対応することは難しいのではないか」などと感想を述べていた。訓練を終えた後、犯人に扮した署員が「強盗事件が発生した場合、逃走する犯人に対して決して深追いしてはいけない。人相や服装など犯人の特徴をしっかりと覚え、逃走した方向を確認して下さい」と講評した。
なお、20日には、ふらの農協本店でも同様の防犯訓練が実施された。警察官2人が犯人に扮装し、ピストルと刃物を使って行われた。
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