平成23年度優良読書グループ表彰(読書推進運動協議会主催)で富良野市の「学校読み聞かせクラブ」(望月睦代表、会員数8人)が北海道表彰を受賞し、27日、教育委員会で宇佐見正光教育長から表彰状が伝達された。
同表彰は長年にわたるグループ活動を通して、本を読む楽しさを広め、地域文化の向上に貢献したグループを全国規模で表彰している。道内で全国表彰を受けたのは、上士幌町のお話会「カッコウ」。北海道表彰では、同クラブなど5団体が受賞した。同クラブは平成14年10月「ちびノンタン」として発足し、親子読書の推進活動を開始した。以来、毎月第3木曜日に市立図書館で例会や打ち合わせ会議を開いている。さらに市立図書館等において保護者などに読み聞かせに適した絵本などの情報を提供し、学校支援ボランティアの読み聞かせ活動のための絵本の選書と情報提供を行っている。
このほか読み聞かせ研修会の企画運営を行い、現在約80人のボランティア活動家の育成に貢献しており、毎週定期的に富良野小、扇山小、東小など市内の小学校を訪問。授業前に朝の読書会で読み聞かせを行い、児童たちに読書する習慣の大切さを訴えている。また、市立図書館における「こどもの図書館まつり実行委員会」の組織化や企画運営などを率先して行っている。
この長年にわたる推進行事への主体的な参加に伴い、市立図書館の平成22年度の図書貸し出し冊数で児童書の比率が全体の40%を超え、児童1人当たりの貸し出し冊数は全道平均の約1・5倍に当たる18・1冊にのぼっている。
宇佐見教育長は、「皆さんの長年にわたる学校等での読み聞かせ活動のおかげで、市立図書館の児童図書貸し出し1人当たりの冊数が全道平均の1・5倍という素晴らしい結果に結びついています」などと同クラブの地道な活動に対して改めてお礼を述べた。
富良野市で団体として初めて北海道表彰を受けた望月代表は「私たちの地道な取り組みがこうした形で表彰され、驚いています。これからも学校での読書活動に協力していきたい」などと気持ちを引き締めていた。
750万円の被害を未然に防止 富良野郵便局の局長と局員に感謝状
発表によると、今月13日、富良野市内の80歳代の女性が同郵便局の窓口で定期預金を解約して750万円を振り込もうとした。金額が高額で高齢者だったことと、振り込み先の口座に不審に思ったことから、警察署に届け出た。
窓口で対応した太田局長と工藤局員は「不審な点があるので消費者協会で相談して下さいと話し、一旦帰した。しかしこの女性はすぐ戻ってきて「早く振り込みたい」と再び振り込もうとしたことから、詳しく振り込み先を調べたところ、不審な会社だったため警察署に届け出た。
警察署で事情を聞いたところ、今月5日に石炭の採掘権に投資するパンフレットが郵送され、後日、男の声で振り込みを求めてきた。「これからは原子力より石炭が見直されてくる」などという話を信用したという。
だが、警察官が「振り込め詐欺かもしれない」と再三忠告したが「私は騙されていない」と中々理解しなかったという。このため順序立てて説明し、不審な点を指摘したところようやく納得したという。振り込め詐欺だと分かったこの女性は「上手い話にはもう乗りません」と話した。女性は11月1日にも750万円を振り込もうとしていたという。女性は一人暮らしだった。
同署では「郵便局側の適切な判断で高額な振り込め詐欺を未然に防止することができた。様々な手口で詐欺行為が依然として行われています。上手い話などには絶対乗らず、不審に思ったらまず家族など周りの人に必ず相談して下さい」と注意を呼びかけている。