富良野市交通安全推進協議会(会長・能登芳昭市長)の今年度第1回目の会合が8月18日、市役所で開かれ、辞令交付の後、第9次富良野市交通安全計画の素案についての説明が行われ、11月までに同計画を策定することを確認した。
はじめに能登会長が任期2年の委員委嘱状を交付した。委員は富良野警察署、旭川開発建設部富良野道路事務所、上川総合振興局旭川建設管理部富良野出張所など18団体の代表者と市民公募2人の計20人で構成。
能登会長が辞令交付を行った後、「今年は市内での交通事故死はないが、中富良野町で3人が亡くなる事故など道内では毎日のように発生している。また、5年前に比べ外国人の観光客も増えており、交通安全に対する指導が必要になってきている。第9次富良野市交通安全計画の策定に向けご意見をいただきたい」と協力を求めた。この後、議事に入り平成22年度富良野市交通安全運動推進状況について、久保義則富良野警察署署長と沼澤一博旭川開発建設部富良野道路事務所所長、平澤幸雄富良野交通安全協会会長がそれぞれ取り組んだ結果を報告した。この中で久保署長は「管内では今年に入って人身事故と物損事故が昨年より減少しているが8月上旬までに大きな事故があり死亡者数は4人。また事故の6割は追突や出合い頭となっている。このほかセーフティーラリー、シルバーセーフティーラリーの参加者が2000人を超えた」と報告した。
第9次富良野市交通安全計画は、今年度から27年度まで5ヵ年計画を11月までに策定するもので、事務局側で素案について概略を説明した。それによると同計画の第1部では大目標として「道路交通事故のない社会を目指して」を掲げ、「交通事故死ゼロ」「傷者数を確実に減少させる」としている。
第2部は「冬季にかかる陸上交通の安全」、第3部は「陸上交通の安全に関する実施計画の推進」としており、対策として①高齢者と子供の安全確保②歩行者と自転車の安全確保③生活道路、幹線道路の安全確保を挙げ、さらに①道路交通環境の整備②交通安全思想の普及徹底③安全運転の確保など―6つの柱で構成。
意見交換では久保委員から「昭和42年には死者数が25人だった。今では年1~2人まで減少していることは市民の交通安全意識が高くなっていると考える。計画目標数値のゼロは難しい数値ではないと思う。最終的には家庭から交通ルールを指導するような社会的な取り組みが必要」、佐藤昌志委員(上川総合振興局旭川建設管理部富良野出張所所長)は「目標の中で24時間死亡ゼロ、とあるが24時間を削除して死亡ゼロにしたほうがいい。負傷者数も確実に減少させるではなく、第8次計画に対して何%減少させるかと表現してもいいと考える」、宇治茂委員(富良野広域連合富良野消防署署長)は「インパクトがある表紙になるよう『交通事故死ゼロのまちづくり』をドンといれた方が良くなると考える」などと活発な意見が寄せられた。
今年は中富良野町で開催 ノルディックウォーキング北海道フォーラム
今年で4回目となる「ノルディックウォーキング北海道フォーラムin中富良野」が9月10、11日、中富良野町農村環境改善センターを主会場に開催される。同フォーラムは美瑛町を皮切りに始まり、一昨年は富良野市、昨年は上富良野町でそれぞれ開催され、ノルディックウォーキングの愛好者が全道各地から多数参加し交流を図っている。今年度は中富良野町を会場に開かれ、多数の参加を募っている。
10日は第1部として「中富良野町すこやかロードを歩く」ノルディックウォーキング大会が午前9時半から開かれる。コースは8キロ、6キロ、のらりっく1・5キロ。第2部は講演会と座談会。会場は農村環境改善センター。午後2時に開演。はじめに基調講演が行われ、講師は日本健康スポーツ連盟主任研究員で都留文科大学の依田武雄氏と日本赤十字北海道看護大学准教授の山本憲志氏。
依田氏は日本ノルディックウォーキング公認マスターインストラクターを務めており「ノルディックウォーキングと健康づくり」をテーマに講演。また山本氏は「ノルディックウォーキングを科学する」をテーマに行う。この後、座談会が開かれ、各地区で取り組んでいる活動の状況や医療現場からの報告などが行われる。第3部は交流親睦パーティーが午後5時から同会場で開かれる。
2日目はファーム富田経由コースでノルディックウォーキング大会が午前9時から開かれる。コースは9キロ、5キロ、1・5キロ。集合場所はフラワーパーク駐車場。
最後に参加者を対象に同駐車場で地域の特産物が当たるお楽しみ抽選会が開かれる。参加費は1人2000円(小学生以下は無料)。交流親睦パーティーの参加費(希望者)は2500円(小学生以下1000円)。
申し込みなど詳細については8日までに、北海道ノルディック・フィットネス・ウォーキング協会内の実行委員会事務局(電話0167・23・4169番)へ。また宿泊については中富良野町観光協会(電話0167・44・2606番)へ。
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