「防災の日」の1日、富良野市と中富良野町で消防職員と消防団員による「消防総合演習」が行われ、計280人が参加して消防操法応用訓練や一斉放水訓練などを行い、日頃の訓練成果を関係来賓や地域住民に披露した。
富良野市では富良野消防署、富良野消防団(5分団)の消防職員と団員など計130人が参加し、午後1時20分から布部小中学校グラウンドで行われた。開会式では観閲の後、富良野広域連合長の能登芳昭市長が消防職員と団員の士気を高める訓示を行った。この後消防団員による小隊訓練、屈折はしご車体験搭乗、消防操法応用訓練、一斉放水訓練が次々に行われた。一方、中富良野町では上富良野消防署と中富良野支署の消防職員と消防団員など145人と陸上自衛隊上富良野駐屯地消防ポンプ班、多田分屯地消防ポンプ班、音楽隊の計10人が特別参加し、午後1時40分から役場東側駐車場で行われた。
開会式では統裁官を務めた四方昌夫町長が訓示を行い、続いて上富良野駐屯地業務隊長の前田孝雄さんが「十勝岳の噴火や山岳遭難が予想される。このため防災に携わる者は日々の訓練の積み重ねが必要」などと訴えた。
この後、小隊訓練を皮切りに、1チーム5人の編成で8チームが正確さとスピードを競い合う消防操法応用訓練が行われ、続いて今年初めて導入した林野火災応用訓練が行われた。優勝チームには木製の盾が贈呈されることもあり、各消防団から選抜された団員たちは日頃の訓練成果をきびきびとスピーディーに競い合っていた。
宣言どおり優勝、日本一に 上富良野中教諭の北村裕美さん
先生、すごいぞ日本一――8月26日から和歌山県で開催された「第32回全日本マスターズ陸上競技選手権大会」男子35~39歳の部で上富良野中学校教諭の北村裕美さん(35)が400メートル種目で見事優勝を飾った。さらに60メートルで2位、200メートルで3位にそれぞれ入賞し、金、銀、銅のメダルを獲得するという快挙を達成した。北村教諭は「生徒たちの励みになればと大会前に日本一を宣言していた。実現することができほっとしている。これからの陸上部指導に少しでも役立て、またマスターズでも日本新記録を狙いたい」と新たな目標を掲げている。
同選手権大会には35歳以上の選手約2000人近くが出場し、5歳ごとの年代別に分かれてトラック、フィールドの各種目で日本一の実力を競い合った。北村教諭は35歳の年齢に達したことから初めて出場した。400メートルには24人が出場した。タイムは50秒99で見事優勝を飾った。60メートルには27人が出場し、7秒19で2位、200メートルには34人が出場し、23秒70で3位。北村教諭は「大会当日はウエイトコントロールも上手くいき、体が軽く感じるほど体調は良かった。全国から自信のある選手ばかりが集まっている選手権大会なので入賞するのは厳しいと感じていたが、生徒たちに必ず優勝し日本一になって帰ってくると宣言していたので頑張った。400メートル種目では大学時代に48秒台のベスト記録を持っているが、その後も記録は同じように維持しているので、日本新記録の50秒22を目標に挑戦した」と大会を振り返った。
北村教諭は富良野市山部出身。昨年、士別中学校から赴任し男子陸上部の顧問として短距離を中心に指導を行ってきている。自らも「走ることが大好き」と短距離の陸上競技選手として高校時代(富良野高卒)から活躍。リレー種目では全道大会に出場したという。大学(旭川教育大卒)に入った頃から徐々に成績が上がり始めた。教員になってからは生徒と一緒に走る程度で本格的な練習はほとんどできなかった。ただ体重が増えないように日常生活には気を使い、タバコは吸わず、酒も普段はほとんど口にしない。そのため20代の時と変わらない体形を保ちタイムを出すことができている。
北村教諭は「生徒たちにお手本を見せることができ良かったと思います。今、指導している生徒の中には素晴らしい素質の子が多く、400メートルリレーで日本一を目指すのが私の夢。その第一弾として、今月18日から網走市で開かれる全道中学新人戦大会で全道一を狙い、来シーズンにつながるように指導していきたい。また、私自身も同時に400メートル種目で日本記録を破る目標を立てています」と気持ちを新たにしている。
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