上川農業改良普及センター富良野支所は、15日現在の農作物生育状況と農作業状況をまとめた。それによると、生育状況では秋まき小麦と大麦は6月以降、気温が高めに推移していることから生育が回復してきている。しかし、馬鈴しょ、大豆、小豆、玉ネギは植え付け、は種、移植作業がそれぞれ遅れたことから生育は平年より1週間程度遅れている。
水稲は平年並みだが水管理の違いで分けつ数はほ場によって差が大きい。秋まき小麦は4月下旬から5月上旬の低温により生育が遅れていたが6月以降の好天で生育が回復し、平年より3日遅れ。大麦は、は種作業の遅れに伴い、生育が大幅に遅れていた。しかし、6月以降、気温が高めに推移しているため、生育が回復し、平年より11日の遅れ。
馬鈴しょは平年より6日の遅れ。植え付け作業は6月1日に完了したが平年より8日の遅れ。大豆は、は種作業の遅れで出芽が遅れており、平年より6日の遅れ。小豆は、は種作業が4日に完了しているが6日の遅れ。てん菜(ビート)は移植作業の遅れに伴い、生育は遅れている。活着の良否は移植時期やほ場間で大きな差が出ている。玉ネギは移植作業の遅れに伴い、平年より11日生育が遅れている。サイレージ用とうもろこしは出芽期は遅れたが、出芽後の好天により、生育が回復している。
園芸作物関係では、ニンジン(晩春まき、向陽2号)は5月中旬までの低温と6月上旬の小雨の影響により、葉数が少なく生育が遅れている。メロン(ハウス半促成、ルピアレッド)は5月上旬まで、定植の作型では遅れが見られるが、以降の作型は定植後の好天により順調に生育。しかし、低温の影響により一部果実の小型化が見られる。スイカ(トンネル穴開、マイティー21)は露地トンネル作型では、定植作業は遅れたが、ハウス、トンネル作型とも生育は回復している。
好天の中、第2回富良野トレイルラン 195人出場
富良野スキー場のゲレンデを駆け登ったり、下ったり、再び駆け登るなど日本一の難コースと言われる「富良野トレイルラン第2回2011」(実行委員会主催)が好天に恵まれた19日、盛大に開催された。参加したのは遠くは奈良県など全国各地の愛好者195人。参加者たちは30キロメートル、15キロメートル、10キロメートル、3キロメートルの各コースに分かれて富良野スキー場の新緑と富良野盆地の景観を楽しみながら、それぞれ体力の限界に挑戦した。
開会式は午前8時から同スキー場北の峰ゾーン駐車場前のゲレンデで行われた。はじめに来賓の原正明富良野市経済部長が「富良野トレイルランは登る時はリフトを使わず、そして下りる時もスキーやボードを使わないという競技。富良野の美しい自然を楽しみながら、体力の限界に挑戦して下さい」と出場者を激励した。この後30キロメートルコースに挑む55人が斜面を一斉に駆け登った。続いて15キロメートル、10キロメートル、3キロメートルの各コース順にスタートした。30キロメートルコースは北の峰ゾーンから連絡リフトの斜面を登り、富良野ゾーンのロープウェー山頂からゲレンデを下り、再び登るという高低差約1000メートルを2往復するという超ハードコース。このため制限時間は約8時間に設定されているが、午後3時までに到着した参加者は41人。トップでゴールした男性は4時間20分17秒だったが、第1回目の昨年は自衛隊員が3時間半という驚異的なタイムを出している。
同コースには富良野市内からも多数の愛好者が出場した。その中で30代の男性公務員は7時間以上かかってゴールした。「無事ゴールできたが体力の限界だった。来年もう一度挑戦するなら15キロメートルコースにしたい。とても周りの景観を楽しむ余裕はなかった」とレースを振り返った。また、30代後半の男性は約6時間半でゴールしたが「とても厳しかった。体力の限界を超えていた。挑戦は今回だけにします」と過酷なトレイルランの厳しさを語った。
初心者の3キロメートルには市内のノルディック・ウォーキング愛好者7人が参加し、一段と色濃くなった周りの緑や景観を楽しみながら、マイペースでトレイルランに参加していた。
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