2011年5月23日月曜日

富良野・美瑛広域観光推進協で総会

 富良野・美瑛広域観光推進協議会(能登芳昭会長)の平成23年度総会が18日午後、中富良野町農村環境改善センターで開かれ、国が今年度から進める「観光地域づくりプラットホーム事業(観光圏整備事業)」の側面支援をはじめ、新規開拓事業として、震災の影響が少なかった名古屋・関西圏などの地域を主なターゲットにプロモーションを行うなどの活動方針を決めた。さらに国内外に「北海道・富良野・美瑛地域」の「安全・安心」を発信していく。また、総額1656万円の事業予算を承認した。
 新年度の事業計画は、協議会事業として①宿泊拠点魅力アップ②体験イベント事業③人材育成事業④公共交通活性化⑤案内情報発信事業―などを行う。マーケティング・プロモーション事業として国内では、日本交通公社と連携して「満足度・観光消費調査」など5事業を行う。海外に対しては、観光庁と連携し、アジア(香港・台湾・中国・韓国)の旅行エージェントを招聘し、安全・安心を訴える―など4事業を展開する。
 今年度から国が推進する「観光地域づくりプラットホーム事業」は、ふらの観光協会が実施主体となるが、協議会としても事業推進の側面支援を行う。同事業の事業費は総額3408万円。
 なお、平成22年度の事業報告によると、圏域6市町村の観光入り込み数は約643万人。前年度に比べ3・5%
、21万5000人が増加した。上半期(4~9月)は8%増の482万人だったが下半期(10~3月)は8・6%減の151万5000人。
 市町村別でみると、富良野市が約178万人、占冠村が約130万人、美瑛町が約127万人、中富良野町が約82万人、上富良野町が約76万人、南富良野町が約38万人。前年度に比べて富良野市が約9%減少したのをはじめ、4市町村でいずれも前年度を下回った。この中で占冠村のみは対前年比150%という大幅な増加だった。また、宿泊延べ数をみると、前年度より約5万泊減の約124万4000泊。
 増減の要因をみると、上半期では高速道路の無料化やフラノ・マルシェ、六花亭のオープン、また青い池(美瑛)の人気などが影響し、増加につながった。下半期では震災の影響と雪不足によるスキー場の大幅な減少が影響した。



18人が少年の主張大会で力強く発表

 富良野市教育委員会主催の「少年の主張大会」が18日午後、文化会館大会議室で開かれ、市内7中学校の生徒18人が、同世代や社会に目を向けた意見や考え、さらに将来の夢や目標など中学生としての鋭い感覚で堂々と発表した。審査の結果「私のできること」と題して発表を行った富良野西中3年の早田(そうた)優花さんが2年連続最優秀賞に選ばれ、7月15日、上川総合振興局で開かれる上川管内大会に出場する。
 同大会は、富良野市子ども未来づくり事業の一環として毎年開かれており、今年で29回目。これまで最優秀賞に選ばれた生徒が上川管内大会でも3度最優秀賞を受賞し、全道大会に出場を果たしている。
 大会では富良野西中2年の岡田実久さんを皮切りに、1人5分間の持ち時間で次々に発表を行った。最優秀賞に選ばれた早田さんは、3月11日に発生した東日本大震災と原発事故に対して、生徒会活動で、「被災した人たちのために何かできることはないか」をテーマに話し合いを行ったのをきっかけに、自分に何ができるか考えた結果、「感謝の気持ちを持ち、毎日を大切に精一杯生きていくこと。それは私のためにもなるし、中学生である私にもできることです」という考えにたどり着いた内容を表現力豊かに力強く訴えた。
 また、優秀賞には「人の心」をテーマに発表した岡田さんと「心に届くあいさつ」の主張を行った宮田真衣さん(樹海中3年)が選ばれた。
 最後に審査委員長の新重和幸さん(東小学校校長)が「中学生としての鋭い感覚で捉え、表現の仕方も落ち着いて、間合いも良く堂々とした態度で発表を行い、どの主張も素晴らしかった」などと審査講評を行い、最後に「これからもこのような主張や発表に挑戦することがあると思いますので、考えたこと、心に響いたことを、できるだけ豊かに分かりやすく伝える表現力を学び続けて下さい」などと3点の課題を提示し、今後の新たな挑戦にエールをおくった。

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