2012年4月26日木曜日

観光ルートで春のクリーン作戦

 観光ルートの空き缶などゴミを一掃――21日早朝、富良野市内3か所の観光ルートで大勢の市民が、春の一斉清掃の先陣を切って大々的なクリーン作戦を展開し、道路の美化運動に一役買った。同作戦は約1時間半にわたり実施された結果、集められたゴミの量は670キログラムで昨年の半分だった。
 同作戦は富良野建設業協会(平沢幸雄会長)や富良野市役所職員有志などが主催し、8年前から毎年春と夏に実施されている。同協会傘下の佐藤建業、北菱、サンエービルド工業など48企業の従業員や富良野西中学校野球部、富良野看護専門学校学生、さらに市民環境会議、市役所職員など昨年より約100人増の計278人が協力した。
 清掃は午前7時45分から開始され、主催者を代表して平沢会長が「この春の一斉清掃を通して、まちをきれいにする運動の輪を少しでも広げていきたい」などとあいさつし、参加した大勢の市民に改めて協力を求めた。
 この後、清水山線(2・6キロ)、御料線(2・8キロ)、なまこ山線(1・5キロ)の市道観光ルートで3班に分かれ、約1時間にわたって空き缶やペットボトル、紙くずなどのゴミを収集した。
 同日は早朝から好天に恵まれた。参加した市民はそれぞれ固形燃料ゴミと貴金属類を入れる2種類のゴミ袋を手に持ち、市道の路肩や側溝に投げ捨てられている空き缶やペットボトル、紙くず、たばこの吸い殻などを丁寧に拾い集めていた。
 富良野西中学校野球部員は昨年から参加しており、今年は32人が協力した。引率した監督は「練習だけでなくゴミ拾いを通して、部員たちに郷土愛と気付く力を育てるため参加した」と言う。また看護学校では「授業のみでなく社会貢献することの大切さを知ってほしい」と昨年から協力している。
 市では「同クリーン作戦は今年で8回目。協力している市民のおかけで市道に投棄される空き缶などゴミの量が徐々に減ってきている」などと参加した市民に感謝している。



大型車両に近づかないで

 上川総合振興局南部耕地出張所(大崎里志所長)主催の「子供交通安全教室」が24日、市立麓郷小学校前庭で行われ、児童19人が大型車の運転席に乗り、座席から見た死角を体験した。
 同出張所では、農業農村整備事業で小学校周辺を走行する大型車両から子供たちを守るため、交通安全対策の一環として正しい交通マナーや自転車利用の安全について小学生を対象に昨年から同教室を開いている。昨年は麓郷小と布礼別小で実施、今年度も麓郷小のほか5月に布礼別小、6月に樹海小の2校でそれぞれ開く。
 同教室では、アラタ工業、北央貨物運輸などの企業も参加。大型車両を出動させて協力した。児童たちは1人ずつ10トントラックの運転席に乗り、担当者から死角の説明を受けながら、見えない部分を体験した。
 運転席からはかなりの範囲で死角があり、幼児や自転車が車両の近くに来ても運転席からは全く見えない。体験した児童たちは「車の前は全く見えない」と感想をもらしていた。
 説明した事業所の担当者は「運転席が高いため、車両の前部が死角になっている。また左折する時に見えない部分があるため、交差点内で子供や自転車を巻き込む危険があります」と話していた。
 また、児童たちは市の女性交通推進員から、「前後のブレーキが確実に作動するか」「ハンドルがねじれていたり、曲がっていたりしないか」など自転車の安全点検の指導を受けた後、校舎前の市道で正しい乗り方を実践した。

2012年4月24日火曜日

南富良野町長選 池部氏 大差で4選

 任期満了に伴う南富良野町長選が22日、投開票が行われ、現職の池部彰氏(62)=無所属=が新人で前町議会議員の川村勝彦氏(55)=同=を大差で破り、4選を果たした。池部氏は3期12年の実績が高く評価され、町内全域で手堅く票を集めた。一方、川村氏は草の根運動による集票作戦に出たが、出馬表明が遅れたこともあり、市街地をはじめ全域で浸透することができなかった。
 同選は平成12年以来、12年ぶり。加えて現職と新人との一騎打ちとなったことから有権者の関心は高かった。当日有権者数は2224人で投票率は88・53%。12年前より約4ポイント下回っただけの高い投票率だった。
 大差で4選を果たした池部氏は、南富良野町第5次総合計画の策定をはじめ、子育てと教育の支援、農業と林業の振興など、「小さな町の大きな挑戦」をキャッチフレーズに、新たなまちづくりに向けた7つのテーマを掲げ、選挙戦に臨んだ。ポテトチップス工場の誘致をはじめ、22歳以下の乳幼児、児童生徒、学生を対象に医療費の全額助成など農業と林業振興、住民と密着したきめ細やかな町政が高く評価され、さらに4期目への期待が寄せられた。
 一方、川村氏は、「みんなで創ろう 住民協働の町づくり。町政を変える。町民が力」を政策推進のテーマとして掲げ、町政の刷新を訴えたが、現職の政策と大きな相違点がなく、短期間で有権者に深く浸透することはできず、現職の壁を破ることはできなかった。
 池部氏は同日午後10時から、ふらの農協南富良野支所大会議室で開かれた報告会に夫人と共に出席し、「本当にありがとう。2期目、3期目は無投票だったので、この12年間の政策がどれだけ住民に浸透しているか不安だった。しかし大勢の住民から応援され、4選を果たした重さをずっしりと感じている。選挙期間中、住民の生の声をしっかりと聞いた。4期目は小さなまちだからできることを一つ一つ政策に反映させていきたい」などと4期目に向けた決意を大勢の支持者の前で述べた。報告会場には能登芳昭市長をはじめ、沿線町村の首長や道議会議員など多数の関係者も出席し、池部氏の4選を共に祝福した。



交差点付近の危険防止対策で

 旭川開発建設部は3月16日、富良野市内の事故危険区間の意見交換会を富良野市役所で開き、集中的・重点的に交通事故の撲滅を図るための「事故ゼロプラン」(事故危険区間重点解消作戦)を話し合った。
 同建設部では平成22年12月に、交通事故の危険性の高い区間として「事故危険区間」を選定。その区間の一つとして富良野市では、国道38号線と東5条通りが交差する「幸町・末広町交差点」が選定された。
 同意見交換会は昨年9月に次いで2回目。出席したのは富良野市、富良野警察署、富良野高校、富良野商工会議所、ふらのまちづくり株式会社、五条商店街振興組合、富良野商店街連絡協議会、幸町連合町内会、末広町連合町内会の9団体から担当者や代表者。
 はじめに昨年9月に実施された現地合同点検と意見交換会のまとめと具体的な対応・対策について話し合いが行われた。
 前回の意見交換会では①商業施設の利用者の多くは、東5条通りから入り、東3条通りへ出て行くため、東3条交差点の流れが悪くなっている。交差点が小規模なため認識しづらく、自転車と自動車の出会い頭事故の発生が懸念される②東4条交差点では、バス停の移設はできないか③東5条交差点については、自転車と自動車の巻き込み事故対策として、標識、交差点の見通しを良くして欲しい。交差点内事故で衝突した車両が歩道に侵入してこないような対策が必要。交通量が多い交差点のため右折レーンが必要―などの意見や要望が挙げられた。
 これらの要望に対して、同日の意見交換会で旭川開発建設部側から①では「小規模な交差点のため、抜本的に解決するためには市道を含めた交差点改良が必要となるため困難。フラノ・マルシェ駐車場の出入りは東5条通と中央通の大きな交差点へ誘導する方が交通安全上望ましい」、②では「バス会社との協議の結果、関係機関との調整は必要だが近隣であれば移設は可能。歩道の幅員を縮小することでバスベイの設置は可能」、③では「交差点巻き込み部に防護柵を設置することで、追突防止対策を実施する。右折車両による交差点付近の直進阻害に起因する交通事故及び交通渋滞の解消、交通安全対策のため右折レーンを設置する」などとそれぞれ回答し説明した。
 今後のスケジュールとして同開発建設部では、平成24年度にそれぞれの意見を参考にした対策方針と対策工の設計を行い、25年度に工事を実施する予定。そして3回目の意見交換会を25年12月頃に開き、工事完了後の現地視察を行う。

2012年4月23日月曜日

推進要請書を市長に提出 商工会議所や五条商店会など5団体

 先月9日、富良野こどもの未来を守る会(斉藤真智子会長)が、市議会に提出した「総合こども園(仮称)の建設見直し」請願が採択され、その後、建設場所を巡って市長と市民、団体との意見交換が行われている中、20日午前、富良野商工会議所(荒木毅会頭)など5団体の代表者ら9人が市役所を訪れ、「富良野市中心市街地活性化事業(東4条街区地区市街地再開発事業)」の5団体連名による推進要請書を能登芳昭市長に手渡した。
 要請書を提出したのは商工会議所、富良野五条商店街振興組合(奈良定雄理事長)、五条商店会(水間英文会長)、幸町第5町内会(山川義和会長)、東4条街区再開発準備会(西本伸顕会長)の5団体。
 5団体を代表して荒木会頭が「中心市街地活性化事業を推進することは、単に商業の振興のみならず、将来に向けて市民生活の安定化を図るとともに、健全なる行政運営の礎となるものと確信する。フラノ・マルシェ事業に続き、現在進めている東4条街区(ネーブルタウン)の再開発事業は、商業・居住・福祉等の施設を集積することにより、より利便性に富んだ生活空間の創出を目指すものであり、『賑わい溢れるまち』『歩いて暮らせるまち』『世代間の交流のあるまち』をテーマとして『コミュニティの再生』を図る、中活基本計画のシンボル事業と位置付けられる。私たちは、未来の子供たちのためにも、富良野の将来をしっかりと見据え、継続可能なまちとして次世代に安心してバトンタッチできるまちを創るべく、今ここで行動する責任があると考えている」などを骨子とした推進要請書を読み上げ、理解と協力を求めた。
 これに対して能登市長は「今、東4条街区の事業に対して、地域懇談会をはじめ、各界・各層との意見交換を行い、市が意図することを説明している。多くの市民がまちづくりに対して関心があることは大変良いことと思っており、こうした形で要請書が提出されることは考えていなかった。十分に検討させていただきます」と答えた。
 市では市議会で総合こども園の建設場所見直し請願が採択されたことから、富良野商工会議所議員会を皮切りに、今月10日から5月9日まで、市長と語ろう地域懇談会を計15会場で開催、さらに中央・麻町保育所父母の会、五条商店会、中央婦人会など各界・各層の14団体を対象に5月11日まで中心市街地活性化事業に対しての意見交換を行う。



フラノ・マルシェで2周年感謝祭

 ふらのまちづくり株式会社(西本伸顕代表取締役)は、商業複合施設「フラノ・マルシェ」=市内幸町13番1号=が今月末でオープン3年目を迎えることから、きょう21日から2日間、「2周年感謝祭」を盛大に同施設内で開催する=写真。
 同施設は、「富良野の農と食の魅力」を発信し、食を楽しみ、交流の輪を広げる「まちの縁側」として平成22年4月28日にグランドオープン。
 同施設は、富良野の素材を使った作り立てのスイーツ&パンを販売する「サボール」、富良野のオリジナル商品を販売する「フラディッシュ」、富良野に関するお土産品を販売する「アルジャン」、富良野産の野菜にこだわる産直市場の「オガール」で構成されている。
 中心市街地でのユニークな店舗構成と多様な商品の販売、さらに富良野のブランド力が相乗効果を発揮し、オープン以来、市民をはじめ大勢の観光客が訪れている。
 初年度の入場者数は55万5525人を数えた。昨年は東日本大震災の影響で観光客の入場者数が減少するものと見られていたが、道内の観光客がリピーターとなって家族連れで訪れたこともあり、23年度は初年度より11万人上回る66万8015人。特に夏観光のトップシーズンの7月には月別最高の13万人を超え、8月も12万人を上回り、2か月連続好調な入場者数となった。さらに10月から冬期間にかけても初年度を上回る入場者数だった。
 感謝祭は午前10時から開かれる。会場内では先着100人にふらの牛乳、ぶどう果汁の無料サービスや豪華賞品が当たる抽選会が行われる。さらに各店舗では通常価格より割り引いて販売する。

2012年4月19日木曜日

現新一騎打ち 南富良野町長選告示

 任期満了に伴う南富良野町長選挙が17日告示され、新人で元町議会議員の川村勝彦氏(55)(無所属)と現職で4選を目指す池部彰氏(62)(同)が立候補の届け出を行い、22日の投票に向けて12年ぶりにまちを2分する一騎打ちの激しい選挙戦に突入した。
 川村候補は午前9時、幾寅診療所前の後援会事務所横で大勢の支持者や有権者を前に力強く第一声を上げた。同候補は「手をつなぎ明日へ そして未来」をキャッチフレーズに、「みんなで創ろう 住民協働の町づくり 町政を変える、町民が力」を政策推進テーマに、「学習塾の創設」や「あんしん生活条例の制定」など①子育て支援②福祉の充実③農商工の連携④地域の活性化―を重点マニフェストに掲げて5日間にわたり有権者に訴えていく。同候補は団体など特定の支持を受けず、草の根選挙で集票作戦を展開する。
 一方、池部候補は午前8時40分過ぎ、国道沿いの後援会事務所内で出陣式を行った後、役場庁舎前で第一声を上げた。「平成12年に初当選して以来、今日まで3期12年間『町民参加のまちづくり』『行動する行政』を基本姿勢に掲げ、実現に向け全身全霊を傾けまちづくりに努めてきた」と3期12年間の実績を強調した後、「児童生徒の給食費無料化と給食センターの改築」や「森林、林業マスタープランによる民有林の振興、林業担い手の支援」「金山・下金山地区に高齢者向けの居住交流施設を建設する」などの公約を掲げ、林業の振興、子育てと教育の支援、地域福祉の充実、第5次総合計画の策定など4期目に向けた7つの政策テーマを約40分間にわたり演説し、「小さな町の大きな挑戦」を全面に出して大勢の支持者や有権者に訴えた。
 同日は前日の好天とうって変わり早朝の気温が氷点下まで冷え込み、昼ごろから雨天になった。この中、両候補は選対車に乗り、ドライバーや通行人に手を振り支持を訴え、さらに時々車から降りて有権者と握手するなど町内一円で熱い選挙戦を繰り広げていた。
 一方、有権者は12年ぶりの現職と新人の一騎打ちに強い関心を示している。現職候補に対しては、道庁や中央官庁との太いパイプを持っていることに期待をしている。新人候補に対しては、町政の転換期にきており、加えて人口減少が進んでいるため、まちづくりの活性化と再生に期待を寄せている。
 川村候補は町議会議員の5期目の途中の3月27日に辞職願いを提出、今月8日付で辞職し、町長選挙に立候補し選挙戦に臨んだ。
 池部候補は昨年12月に4選に向けて立起表明。同氏は平成12年の選挙に出馬し初当選。その後2回の選挙戦では対立候補が出馬しなかったため無投票当選を果たした。
 投票は22日午前7時から行われ、即日開票される。投票所は役場など5か所に設けられ、役場以外の投票時間は1時間繰り上げられる。また期日前投票が18日午前8時半から始まり、21日まで役場庁舎内で受け付ける。
 なお、16日現在の選挙人定時登録者は2405人(男1178人、女1227人)。



今年度も無火災を 6月30日まで林野火災危険期間

 富良野市林野火災予消防対策協議会(会長・能登芳昭市長)の会合が16日、保健センター会議室で開かれ、平成24年度の「林野火災危険期間・無煙期間」を設定したほか、朝日ヶ丘公園など計8地域を特別警戒区域にするなど、林野火災予消防対策の重点事項を決めた。
 会合には上川総合振興局、同南部森林室富良野事務所、上川南部森林管理署、東京大学大学院北海道演習林、陸上自衛隊上富良野駐屯地、富良野広域連合消防本部富良野消防署など17関係機関から代表者ら30人余りが出席した。
 はじめに会長の能登市長が、「富良野地方は美しい森林、山岳に恵まれている。それだけに山火事は絶対に起こしてはならない」などとあいさつし、林野火災の予消防に向けて出席した関係機関の代表者らに円滑な連携を改めて訴えた。
 続いて、上川総合振興局産業振興部林務課の小田島俊二主幹が「林野火災の危険な時期を迎えた。今年もゼロを目指したい。上川管内では平成18年以来、林野火災は1件も発生しておらず、富良野市では過去10年間にわたって無火災。一人ひとりが気をつければ未然に防止できる」などと話し、協力を求めた。
 さらに上川南部森林管理署の西川晃由署長は「かつて本州で林野火災を体験したことがある。一旦発生すると大変な事態に陥る。到底人力だけで火を消すことはできない。林野火災の原因には不明な点が多いがたばこの不始末が大きな要因になっている。この地域では絶対に林野火災を起こしてはいけないので皆さんの協力をお願いします」などと予防体制の強化を改めて強調した。

2012年4月17日火曜日

富良野消費者協会 総会開き新年度事業計画決める

 富良野消費者協会(高井敏子会長)の定期総会が7日、女性センター大会議室で開かれ、平成24年度の事業計画案と同収支予算案をいずれも原案通り承認した。また役員改選では会長に高井敏子さんを再選し、新体制で向こう2年間の消費者運動を展開していくことを確認した。
 総会には会員55人が出席。はじめに高井会長が「出前講座が増えた」などと平成23年度の事業計画を振り返った後、「富良野市の補助金が24年度から交付金として支援を受けることになった。このため、研修会の開催など広範囲にわたった活動ができるようになった」などとあいさつし、出席した会員に改めて事業推進に向けての理解と協力を求めた。
 この後、来賓の能登芳昭市長が「富良野消費者協会は消費者保護に向けた事業を広範囲にわたって行っており、これだけ多くの事業と取り組んでいる団体は他にはない。また相談業務にも大きな成果が挙がっていると聞いている。一つ一つの積み重ねが大きな輪になっていくので協会の役割は大きい」などとあいさつし、同協会の活動に一層の期待を寄せた。
 この後、議事に入り平成23年度事業報告、同収支決算報告、同24年度事業計画案、同収支予算案をいずれも原案通り承認した。
 この中で平成24年度の主な事業計画は、消費者大会、消費生活展の開催、消費生活センター相談業務、モニター調査事務業務、チーズ工房手作り体験講師などの受託事業、指定管理事業(女性センター・消費生活センターの維持管理)などを行う。
 このほかに施設見学会、価格調査、各種アンケート調査などを行う。また広報部では会報の発行、学習部では研修会への参加と学習会を積極的に開き、消費者運動の普及や消費者リーダーとして啓蒙・啓発に努める。
 なお、同年度の一般会計収支予算は157万5100円。消費生活センター会計収支予算は517万6100円。



富良野ゴルフコースで安全祈願祭

 富良野ゴルフコース=市内八幡丘=で14日朝、安全祈願祭が行われ、シーズン中の無事故と繁盛を祈願した。同コースは同日からのオープンを予定していたが、グリーン周りにはまだ30センチ前後の積雪があるため、1週間延期し21日を予定している。
 安全祈願祭には伊賀裕治・富良野ゴルフコース支配人や峰廻賢・新富良野プリンスホテル総支配人ら社員約30人が参列。神事で祈願祭が行われ、祝詞奏上の後、伊賀支配人らが祭壇に玉串を捧げてシーズン中の無事故安全を願った。
 同コースは記録的な降雪に伴い、融雪が大幅に遅れている。同日現在、グリーン周りにはまだ深々とした雪が積もっている。社員たちが雪割りを行い溝を作り融雪を促進したが、同日のオープンには間に合わせることができなかった。参列した社員たちは「1日も早く雪が融けてほしい」と願っていた。問い合わせ予約は同コース(電話22・1111番)へ。

2012年4月16日月曜日

平成23年度販売取扱高273億 ふらの農協で通常総代会開く

 ふらの農業協同組合(村山友希代表理事組合長)の第11回通常総代会が12日、本所事務所で開かれ、定款の一部変更、平成23年度決算報告、同24年度事業計画の設定など議案7件と報告2件をいずれも原案通り承認した。この中で平成23年度事業は春先の天候不順による播種移植作業の大幅な遅れや秋口のゲリラ豪雨に伴い、青果、米穀、畜産などの販売取扱高は前年度より約14億円も下回る約273億円という厳しい結果が報告された。
 総代会には、代理人、書面を含めて412人が出席した。はじめに村山組合長が、平成23年度の事業経過を振り返り、組合員の体質強化と生産性向上を優先課題とした平成24年度の事業に向けた取り組みを、出席した総代に理解と協力を改めて求めた。続いて能登芳昭市長ら関係機関の代表者がそれぞれの立場であいさつを行い、TPP問題や3年連続の気象障害を乗り切り、同農協が果たしている役割に一層の期待を寄せた。
 この後、議事に入り、議案第1号の一部変更をはじめ、平成23年度の決算報告、事業報告と剰余金処分案の承認、平成24年度事業計画の設定や固定資産の取得、役員報酬の支給など7件の案件をいずれも原案通り承認し、JAバンク基本方針の変更など2件を報告した。
 この中で定款の一部変更では、正組合員数の減少に伴う見直しを行うため、総代の定数を525人から480人に変更した。変更後の各選挙区の定数は、上富良野町101人、中富良野町118人、富良野117人、山部58人、東山53人、南富良野町・占冠村33人。
 平成23年度事業報告によると、事業総利益は前年比1・4%下回る41億1200万円。当期剰余金は8858万円で当期未処分剰余金の総額が1億1028万円。次期繰越剰余金が約446万円で、教育情報繰越金とした。このほか㈲アグリプラン、双葉車輌工業㈱、㈱富良野紫雲社、㈱富良野農産公社、富良野通運㈱の子会社それぞれの決算報告も行われた。
 平成24年度事業計画の策定にあたっては、①地域農業生産の維持②農協事業利用率の向上③担い手対策の具体化④農協財務改善―を掲げ、組合員の体質強化と生産性向上を優先課題としている。また、重点目標として①自立した安定経営の確立②万全な経営基盤の確立③現場力・組合員との絆強化④資源の集約と創造―を挙げている。
 同年度の販売事業取扱計画によると、青果部門で約143億7800万円、米穀部門で約50億8500万円、畜産部門で約42億円、加工・直販部門で約41億4700万円の計278億1867万円としている。
 また、総代会では「例外なき関税撤廃を原則とするTPP交渉への正式参加表明の断固阻止」など3項目の決議案を採択した。
 なお、当期末の正組合員数は農事組合法人、その他の法人を合わせて2295人で79人が脱退した。正組合員有資格者戸数は1518戸で、合併当初に比べて約900戸減少している。



常に自らを磨き学習の継続を 富良野市ことぶき大学で3校合同入学式

 富良野市ことぶき大学(学長・宇佐見正光教育長)の平成24年度「3校合同入学式」が11日、文化会館大会議室で開かれ、本科に21人、大学院に5人がそれぞれ入学、さらに研究生として15人が残り、新たな気持ちで新年度を迎えた。
 同大学の入学資格は60歳以上。今年度の本科1年生の最年長は80歳。本科(4年)には富良野校に15人、山部校に1人、東山校に5人がそれぞれ入学した。大学院(2年)には富良野校で4人、東山校で1人。また本科を卒業、大学院を修了した15人(富良野校14人、山部校1人)が研究生(1年)として残った。今年度の在籍者数は96人。
 式では新入生一人ひとりの紹介が行われた後、宇佐見学長が「人生80年を超える長寿社会の中で、私たちの生活環境は社会の進展や経済の変化に伴い、大きく様変わりしています。その変化に果敢に対応し、人生をより充実したものとするためには、常に自らを磨き、生涯にわたっての学習を継続していくことが大切です」などと式辞を述べ、楽しく有意義なことぶき大学の生活にエールを送った。
 続いて来賓の能登芳昭市長が「ことぶき大学には元教師であったり、看護師など様々な分野で活躍し、豊かな人生を過してきた生徒が多い。このため学ぶというよりこれまでの経験を生かし若い世代に教える集団としての役割や使命を果たして下さい」などと祝辞を述べた。
 また北猛俊市議会議長も「新たな目標を持って入学されたことと思います。より良い人生を過ごすため、有意義な大学生活を送って下さい」などと激励した。さらに在校生を代表して山部校の松浦哲男さんが「人生を有意義に過ごすため友情の輪を広げていきましょう」と歓迎の言葉を述べた。
 これに対して東山校の伊藤やす子さん(63)が新入生を代表し「今日の良き日に、多くの仲間たちと共にことぶき大学に入学できる喜びを感じています。温かい励ましの言葉を胸に刻み、私たちはこれからの学生生活を、より実りのあるものにし、地域の仲間と共に交流を深め学んでいきます」と入学の決意を述べた。

2012年4月12日木曜日

北の峯ハイツ、東雲町へ移転

 社会福祉法人富良野あさひ郷(仲世古善雄理事長)が運営する特別養護老人ホーム「北の峯ハイツ」=市内中御料=が市内東雲町に移転・改築されることになり、6月下旬に着工、年度内に完成の予定。
 現施設は昭和53年6月に建設され、翌54年1月から定員50人で運営が始まった。同年4月から定員を60人に増員し、9月、法人名を「北の峯学園」から「富良野あさひ郷」に変更した。その後定員を90人に増員し、昭和59年4月から現在の100人体制となった。
 移転改築は施設の老朽化に伴い、さらに狭あい化の改善を図り、利用者が安心して快適な生活ができ、適切なサービスを提供する施設にするため、新施設の整備事業計画が昨年夏までに出来上がった。総事業費は約14億円、東雲町の一角で着工する。
 新施設の敷地面積は1万2107平方メートル。建物は鉄筋コンクリート2階建て。建築延べ面積は6418平方メートル。施設の内部は個室のユニット型で、10人が1つのグループで生活し、専属の介護職員がケアを行うことができる設計になっている。12ユニットを作り定員は120人。
 また新施設には快適な生活を過ごすための空間と、使い慣れた家具を配置できるよう、ゆとりを確保しプライバシーに配慮した住環境を確保。さらに、共同生活室、集会スペース、教養娯楽室などの共生空間、そして地域に開かれた空間として多目的ホールが設けられる。このほかに、利用する人の立場に立ち、プライバシー、健康、環境に配慮した「しつらえ」に取り組み、安全・安心、温かみのある調度品、車椅子利用者に考慮した設備にする。
 新施設のケア理念は「信頼」「安心」「笑顔」。近い将来、多様な団塊の世代が利用することを見据え、利用者にとって「ここで暮らしたいという期待や希望」、介護者にとって「利便性が高く快適な作業環境」、地域住民にとって「日常生活に新たな交流」を創りだすことにより、富良野の新しい福祉施設の顔、地域へのアピールとなる「介護・福祉ブランド」を目指す。
 新施設整備事業費財源の内訳は、道費補助金4億5843万円、自己資金1億9573万円、借入金7億6200万円。



モラやパッチワークの手芸「作品展」

 モラやパッチワークの愛好者による「作品展」が市立富良野図書館で開かれている。会場には250点に上る色とりどりにデザイン、工夫された色鮮やかな作品がズラリと展示され、訪れる主婦など市民の目を楽しませている。
 モラはパナマ民族手芸。原色の赤、青、黄、オレンジなどの布を重ね合わせ、切り抜いて縫い、模様を描き出していく逆アップリケのような手法で作品を仕上げていく。富良野市内では東5条通りの手芸のトミヤで教室を開いている高瀬幸子さんが10年ほど前から中山富美子モラ協会富良野教室を開設し普及活動を行っている。
 教室は毎月第1、第3金曜日に開いており、現在生徒数は市内をはじめ芦別市、上富良野町、中富良野町、占冠村、日高町から計32人に上っている。全員が女性で40歳代から最年長は82歳。モラ手芸はカラフルでエキゾチックなデザインに仕上がるため、中高年の女性の間で近年愛好者が増えている。
 生徒の中にはパッチワークの作品も手掛けていることからモラ手芸と合同で2年ぶり3度目の開催となった。展示されているモラ手芸は赤、青、黄など色鮮やかな情熱的なものばかり。展示会場の雰囲気を一層引き立てている。またステンドグラス手法による作品も多数展示され、訪れる市民は見事な手芸の技と演出にしばし魅せられている。
 展示期間は今月21日まで。時間は月~金曜日が午前10時から午後6時、土、日曜日が午前9時から午後5時。主催している高瀬さんは「ぜひ会場を訪れて生徒さんたちの力作、大作を観賞して下さい」とPRしている。

2012年4月10日火曜日

第1回富良野市交通防犯運動市民大会開く

 富良野市、富良野市交通安全協議会、富良野市地域安全協会主催の「第1回富良野市交通防犯運動市民大会」が6日、文化会館大ホールで開かれ、約400人の市民が参加し、交通事故と犯罪のない安全・安心な社会づくりに向けた取り組みを宣言した。
 同大会は、同日から始まった春の全国交通安全運動に合わせて開かれた。昨年までは交通安全のみだったが、今年度からは防犯運動も加えての大会を企画開催した。参加したのは交通安全協会、地域安全協会の役員をはじめ、学校、事業所、商工団体、農業団体、女性団体、老人クラブなどの代表者や会員。
 はじめに主催者を代表して能登芳昭市長が「交通安全についてはどうやってモラルを守っていくかという状況づくりが大きな課題。また犯罪についても警察のみで防止するのは難しいので地域や皆さんの協力が必要」など地域一丸となった活動を訴えた。
 続いて北川幸一・富良野警察署署長が「昨年の犯罪は前年度より30件多い205件の発生。しかし10年ほど前は600件を超えており大幅に減少している。住宅への侵入など犯罪者は事前に必ず下見を行っているので地域で監視するなど防犯意識が重要。また交通事故に対しては今年こそ一人の犠牲者も出さないようにしたい。昨年は5年前から比べると人身事故と負傷者が半減したのに死者が8人と相次ぎ残念だった。今年に入って人身事故の発生は10件で昨年より4件少なく、負傷者も5人少ない13人。春の全国交通安全運動が始まったが子どもと高齢者の事故防止など、皆さんと力を合わせて運動を行いたい」などとあいさつし、参加した市民に協力を求めた。
 この後、森谷昭英・富良野警察署交通課長が交通事故対策、髙木智也・同生活安全係長が防犯対策についてそれぞれ講話を行った。
 この中で森谷課長は「歩行者や自転車の飛び出しなど避け切ることができない事故に対しても、すべて車の責任になる。ぼーっと運転をしてはいけない。まず自分が先に気が付くことが大事。自分の命は自分で守る。特に車を運転する時には細心の注意が必要。真剣に運転してほしい」などと訴えた。
 また髙木係長は管内で発生している犯罪の特徴などを説明し、女性警察官をモデルにひったくり防止の実演も行った。この後、春日東町連合会会長の桐澤博さんが同連合会で取り組んでいるこれまでの地域防犯対策について事例を紹介した。
 続いて富良野消費者協会の会員10人が「ことわり音頭」「振り込め詐欺対処うた」の消費被害防止替え歌をアカペラで披露。さらに子供用交通指導員制服の披露と「交通安全子どもの呼びかけ」CDの紹介が行われた。
 最後に富良野市交通安全安全協議会会長の平澤幸雄さんが「市民と協力し、地域・家庭・学校・職場において次の運動を積極的に実践します」と高齢者事故防止対策の推進など7項目を読み上げて交通安全を宣言した。
 さらに富良野市地域安全協会会長の赤塚健さんが「私たちは、地域安全活動の中核的担い手として、自主防犯活動に取り組む人々と連携を密にし、安全で安心して生活できる地域社会の実現のため、一層努力します」と地域安全宣言を行った。



富良野看護専門学校 19期生30人が入学

 富良野看護専門学校(丸昇学校長)の平成24年度入学式が4日午前、同校講堂で行われ、第19期生30人(うち男性3人)が有能な看護師を目指して決意を新たに入学した。
 はじめに入学生一人ひとりの紹介が行われた。この後、丸学校長が「看護に必要な知識・技術・態度を培い、看護活動を通し、地域に貢献できる看護師として育つことができるよう、確かな倫理観を持ち、生涯にわたり専門職業人として成長していくことを何よりも強く期待します」などと式辞を述べた。
 これに対して入学生代表の吉島詩穂さんが「美しい自然に囲まれたこの富良野で、夢への第一歩を踏み出せたことを大変嬉しく誇りに思っています。正確な知識と技術、また思いやり溢れる看護の心を学び、ここに入学した仲間と共に助け合い、医療の分野において多くの人々に貢献できるよう、豊かな知識や看護師として温かな人間性を養い、成長していきます」と誓いの言葉を述べた。
 この後、能登芳昭市長が「これからの3年間は覚悟と決断が必要です。人間性を磨いて力いっぱい発揮して下さい」などと入学生を激励。続いて富良野医師会会長の高橋尚志さんが「看護師を目指すことは決して間違ってはいない。専門職としてやりがいがあり、自分を成長させ、また将来働き続けることができます。全員が卒業し看護師になれるよう、くじけずに頑張って下さい」などとエールを送った。
 さらに、ふらの西病院理事長の松田英郎さん、北海道社会事業協会富良野病院名誉院長の篠田悠一さんがそれぞれの立場で祝辞を述べた。最後に在校生を代表して3年生の小田桐麻衣さんが上級生として歓迎の言葉を述べて終了した。

2012年4月7日土曜日

春の全国交通安全運動

 子どもと高齢者の交通事故防止―などを運動の重点とした、「春の全国交通安全運動」が6日からスタートしたが、5日夕、富良野警察署(北川幸一署長)で同運動の出動式が行われ、沿線の交通安全協会の関係者と署員計約30人が、死亡事故ゼロを含め交通事故撲滅に向けて官民一体となった交通安全運動を展開していくことを確認した。
 同運動は今月15日まで10日間にわたり実施され、「子どもと高齢者の交通事故防止」をはじめ、「自転車の安全利用の推進」「全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底」「飲酒運転の根絶」「スピードの出し過ぎ防止」の5項目を重点目標に掲げ、交通安全協会や自治体、民間団体と連携して啓発啓蒙を展開する。
 初日の6日は全道統一行動日として「セーフティーコール」が実施され、10日には「交通事故死ゼロを目指す日」に定めて運動を展開する。
 出動式には富良野地方交通安全協会をはじめ、富良野、山部、上富良野、中富良野、南富良野、占冠の各交通安全協会の会長、沿線自治体職員と警察官が出席した。
 はじめに北川署長が同運動の重点項目を説明した後、「道内の4日現在の交通死亡事故は昨年より2人少ない33人。昨年は道内で195人が亡くなったが過去最少。最も多かった昭和46年に比べると4分の1以下まで減っている。しかし当署管内では前年より7人も多い8人が亡くなった。だが人身事故は57件で過去最も少なく、傷者も大幅に減少した。今年は交通事故ゼロを目指し負傷者がでないよう、皆さんの協力で運動を展開していきたい」などと述べ、改めて沿線の交通安全協会への協力を求めた。
 続いて4月1日から任意団体となった富良野地方交通安全協会の広瀬寛人会長が来賓を代表して「私も交通指導員の一人です。一人の犠牲者も加害者も出さないよう10日間にわたり運動を展開し、共に頑張りましょう」とあいさつし、官民の連携を改めて強調した。この後、パトカーを先頭に各沿線自治体の広報車が次々に出動した。



新就職者歓迎会開く

 富良野商工会議所と富良野労働福祉協議会主催の「新就職者歓迎会」が5日午前、ニュー富良野ホテルで開かれ、今春、市内のホテルや事業所などに就職した新社会人14人を招き、前途に大きな期待をかけた。
 はじめに荒木毅会頭が「厳しい就職難の中で就職できた皆さんはとても運がいい。運のいい皆さんが就職したので会社も運が良くなります。よりよい仕事をするには何をすればよいかを考えると仕事が楽しくなります。仕事を大事にし、一生懸命会社のために尽くし、人生を素晴らしいものにして下さい」とエールを送った。
 続いて来賓の能登芳昭市長が「富良野市では市内の高校生2人を含め7人を新規採用しました。14人が市内の企業に就職したことはありがたい。継続は力なりです。自ら耐える力を磨き、自分の力でこれからの人生を歩んで下さい」などと激励。さらに西誠・旭川公共職業安定所富良野出張所所長が「今の会社で働き続けること。新就職者の30%
が1年以内に、3年以内に50%が就職した会社を辞めています。続けて仕事をすることが大事です。また仕事以外でも献血など社会に貢献できることにかかわって下さい」とエールを送った。
 これに対して新就職者を代表し、株式会社コダマに就職した大関貴寿さんが「私たちは長きにわたる学校生活より、今、社会人として第一歩を踏み出しました。入社したからには、一人前の仕事ができるよう、誠心誠意努力する覚悟です」などと謝辞を述べ、新社会人としての意気込みを表した。この後、荒木会頭、能登市長、西所長ら関係者との会食が行われ、14人の新社会人を祝福し、これからの活躍に大きな期待を寄せた。

2012年4月5日木曜日

富良野市農業委員会で改選後初の会合開く

 富良野市農業委員会は、改選後初めての委員会を2日、市役所大会議室で開き、会長に東谷正氏(59)、会長職務代理に幕田光義氏(61)をそれぞれ再選した。
 同委員は3年の任期。選挙(立候補)で16人を選び、団体(農協、農業共済組合、土地改良区)から3人、議会から4人それぞれ選出し、計23人で構成される。会長、会長職務代理をそれぞれ再選した後、農地部会、農政部会の正副部会長をそれぞれ選び、平成27年3月31日までの役員体制を決めた。
 なお、委員会開催前に、選挙(無投票)で選ばれた16人(うち新3人)に当選証書が藤田稔・選挙管理委員長から付与され、続いて能登芳昭市長から選任書が7人(うち新2人)に交付された。
 この後、藤田選挙管理委員長が「農業委員の役割は、自家の経営はもちろんのこと、地域農業者のための一般的利益を代表し、その活躍が期待される。組合員の代表としての使命を果たして下さい」と激励のあいさつ。さらに能登市長、北猛俊市議会議長がそれぞれの立場であいさつを行い、農業委員の果たす役割に期待を寄せた。



市内小中学校に50人の教職員が着任

 富良野市公立学校教職員の着任式が3日午後2時から、文化会館大会議室で行われ、50人の教職員が着任した。宇佐見正光教育長から辞令を受け取り、新たな富良野の教育発展に向けて気持ちを引き締めていた。
 着任したのは校長5人(小学校3人、中学校2人)、教頭6人(同4人、同2人)、一般教諭39人。このほかに臨時的任用教職員が18人(教諭15人、栄養教諭1人、事務職員2人)。
 はじめに宇佐見教育長が校長を皮切りに一人ひとり辞令を交付した。この後、小島応龍教育委員長が「演劇や環境教育など特色ある教育が行われており、富良野の教育はどの市町村よりも負けない」などと前置きした後、「豊かに育っている子供たちをその気にさせる指導を行い、明るく風通しの良い職員室を作って下さい」などと歓迎のあいさつを行った。
 続いて能登芳昭市長が「富良野は全国的に名を馳せており、環境教育に力を入れている。また図書館活動でも大きな成果を挙げ、文部科学大臣賞を受賞している。子供は宝です。それぞれの立場から磨くなど先生方の役割は大きいものがあります。思う存分やっていただきたい」と歓迎の言葉を述べた。
 さらに教職員を代表して宮下敏・富良野富良野小校長が「それぞれの役割と立場を認識し、子供たちがしっかりと伸び、活躍できるように我々の使命を果たすため存分に力量を発揮して下さい。共に頑張りましょう」などと歓迎の言葉を述べた。
 これに対して転入教職員を代表して藤原雅之・東小校長が「へそのまち、スキーのまち、ワインのまちに着任できて大変嬉しい。すべては子供たちのために確かな成果があるよう最善を尽くします。」などと富良野教育のさらなる発展飛躍に向けた決意を述べた。

2012年4月3日火曜日

ふらの青年塾 開講へ

 青年の出会いと交流の場の創出を目的とした「ふらの青年塾」が今年度からスタート、5月11日の開講に向けて富良野市教育委員会で塾生を広く募っている。
 同委員会は、平成23年度に実施した青年対象のアンケートを分析した結果、「出会いの場」を作り、次代を担う青年たちによる活動の活性化に向けた青年活動や青年集団をリードする人材育成に向けた研修の場として、同塾を開設する。
 同塾の運営は基本的に入塾した生徒を主導に企画を行うことにしており、①コミュニケーションワークショップ②各種体験活動や交流活動の企画と参加③交流イベントの企画④交流イベントの実施⑤次年度の企画など―を柱に活動していく方針という。
 対象は市内在住の概ね20~39歳で定員は設定しない。募集期間は今月27日まで。受講料は無料。申し込みと詳しくは、社会教育課社会教育係(文化会館内)(電話39・2318番、FAX39・2330番)へ。



富良野国の子寮 待望の新施設が完成

 社会福祉法人北海道婦人共立愛子会(名取シズ理事長)が運営する児童養護施設「富良野国の子寮」(高島正人施設長)=東鳥沼=の新施設が旧施設前に建設された。3月上旬に完成し、引っ越し作業も終え、70人を超える寮生たちが広々とした新施設で生活を楽しんでいる。
 同施設の改築は昭和39年以来3度目。新施設は解体工事費を含め総事業費約4億9000万円で建設された。鉄筋コンクリート3階建てで広さは旧施設の約2倍の2800平方メートル。各階とも広いスペースが確保され、中高生の個室化、男女別の浴室も作られるなど、寮生たちが楽しく快適な生活が過ごせる新施設になっている。
 新施設は旧施設西側の敷地内にT字で建設された。定員は75人。寮生の居室の約4割は個室化され、心理室や家庭支援室も設けられている。
 国の子寮は創立者の故名取マサさんが終戦と同時にいち早く、引揚げ孤児、戦災孤児の6人を自宅に預かったのが始まり。それは今から67年前の昭和20年8月のことだった。
 その後、有志の協力、支援を受けて同24年8月に鳥沼公園内に3階建ての「子供の家」を建設。そして同39年12月、現在地に鉄筋コンクリート一部2階建ての寮舎が完成した。同53年には児童居室を確保するため総2階に増築された。さらに、職員住宅の建設や体育館の全面改修、児童トイレ、洗面所、事務室などの改装が行われ、平成2年には施設前の敷地内に地域交流ホールが建設された。
 現在、同施設には4歳から18歳までの70人を超える子供たちが生活している。平日は午前6時半に起床し、7時に朝食、11時半に昼食、午後5時半に夕食をとり、8時までに幼児と小学生は就寝。中高生は11時の消灯
 このほか年間の行事として海水浴、キャンプ、国の子寮祭、お楽しみ会、クリスマス会、スキー、お別れ会などが行われる。また小学生はクロスカントリースキーや野球などスポーツ少年団に参加し、中高生たちは部活動に励んでいる。夏には畑で野菜を栽培したり、鳥沼公園で自然と触れ合い、冬にはスキーやスノーボード、雪遊びを楽しんでいる。