2011年8月10日水曜日

富良野神社 社殿の改修と境内の整備完了

 富良野神社(西川邦秀宮司)社殿の改修と境内の整備事業が完了したのに伴い、5日、本殿遷座祭と竣工奉告祭が行われた。同神社創祀110周年記念事業の一環として行われ、総事業費7500万円を投入し、社殿の改修や境内の樹木の伐採や枝払いの整備を行った。
 同神社は明治35年、開拓の先人たちが心のより所として頭無川の堤防敷地に建立された。同40年に現在地に移り、昭和11年に現在の社殿が造営された。以来、上川南部の中心神社として位置付けられ、平成14年に創祀100年を迎え、記念事業として社務所の全面改築が行われた。
 しかし、社殿は造営以来、74年が経過した。この間、拝殿の屋根の葺き替えをはじめ、戦後数回の部分的修復を行ったのみ。このため本殿、幣殿の屋根は銅板の破損や野地板の腐れが進み、さらに正面の石段は度重なるしばれなどで傷みが激しく、社殿自体の歪みや柱の腐食が進んだ。
 こうしたことから同神社の創祀110年(平成24年)に合わせて記念事業奉賛会(高田忠尚会長)を立ち上げ、社殿の改修工事などを行った。改修工事では車椅子にも対応するスロープを新たに設置した。また境内の整備ではストローブ松など約100本の樹木の伐採と枝払いを行った。



炎天下の中、東山で開かれたパークゴルフ親子コンペに11人参加して楽しむ

 東山公園パークゴルフ場主催の「残暑克服親子コンペ」が5日、同パークゴルフ場で行われ、福島県から富良野市などに集団で疎開している小学生たちもプレーを楽しんだ。
 同コンペは大人と子供がペアになってパークゴルフを楽しむのを目的に昨年から真夏の8月に開かれている。今年は東山地域の小中学生に加え、「原発事故で富良野に来ている小学生たちにもパークゴルフを楽しんでもらおう」と主催者が4月から集団疎開している小学生たちを招待し、地域の大人たちとペアになってプレーを楽しんだ。
 競技には小学3年生以上の11人が参加した。同日は午前中から気温がぐんぐん上がり、正午近くには30度を超える炎天下になった。しかし、福島市内の児童たちは元気いっぱい。クラブを手にホールめがけて交代で打ち込み、パークゴルフを楽しんでいた。
 いわき市から転校してきた6年生の鵜沼春菜さん(12)は「福島ではパークゴルフをしたことがありません。4月から富良野に来ていますが空気がきれい。初めてパークゴルフをしましたがとても楽しかった」と笑顔で話した。
 福島県から富良野などへ集団疎開しているのは9家族20人余り。倉本聰被災学童集団疎開受け入れプロジェクト(浦田吉事務局長)が窓口になって対応している。子供たちは市内や南富良野町の小学校に転校して富良野での生活を楽しんでおり、夏休みに入ったことから、麓郷のジャム園でジャムづくりを楽しんだり、8日にはそば打ちを生涯学習センターで体験した。また、金山湖での宿泊研修や中富良野町の美術館でふらの少年少女合唱団の児童たちと合唱の夕べを楽しむことになっている。

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