任期満了に伴う中富良野町長選挙が28日行われ、即日開票の結果、無所属で新人の前副町長の木佐剛三氏(58)が同じく新人で前農業委員会事務局長の横山明史氏(62)に大差をつけて初当選を果たした。新人同士の対決は平成7年以来16年ぶり、また前回、前々回は無投票だったことから12年ぶりの激しい選挙戦が繰り広げられた。当選した木佐氏は同夜開かれた選挙報告会で大勢の支持者に「農業振興など住民の目線にあった対話型まちづくりを推進したい」と力強く訴え、向こう4年間の中富良野町の舵取りに決意を述べた。
町長選挙の投票は2時間繰り上げられ、町内6ヵ所の投票所で行われた。開票作業は午後7時から公民館大会議室で始まり、当落が判明したのは8時過ぎ。開票の結果、木佐氏が2649票を得票し横山氏の1150票に大差をつけた。投票率は85・11%で前々回より3ポイント上回った。町長選は四方昌夫町長の引退表明に伴い、新人同士の対決となった。今月23日に告示され、6月末に出馬表明を行った横山氏と7月に入ってから表明した木佐氏との一騎打ちが展開された。
横山氏は大きな支持母体を取り付けることができなく、有権者に何度も政策を訴えるなど草の根選挙戦を展開した。
一方、木佐氏は農業団体など支持母体を拡大し万全な態勢で臨んだ。当初劣勢とみられていた横山氏は各地域で票の掘り起こしを行い、陣営では「善戦している」と手応えを感じていたが最後まで巻き返しすることができなかった。これに対して木佐氏は前副町長の実績を前面に訴え、手堅く票の拡大を図り、大差をつけて横山氏を破った。
同夜、木佐陣営は選挙報告会をふらの農協中富良野支所で開き、圧勝した木佐氏の初当選を祝った。午後8時過ぎに木佐氏は夫人の幸(みゆき)さんを伴い、大勢の支持者が詰めかけた会場に姿を見せると大きな拍手で迎えられた。入場と同時に2つの大型クラッカーが鳴らされ、会場は金色の紙吹雪が舞った。この後、四方町長の音頭で万歳三唱が行われ、木佐氏の初当選を祝った。
続いて選挙対策本部長でふらの農協代表理事組合長の村山友希氏が「有権者は正しい判断をしてくれた。まちづくりを行うには十分な力を発揮できる得票を与えてくれたので、新町長に当選した木佐氏は中富良野町の次の未来のために努力してほしい」などとあいさつし、新町長に大きな期待を寄せた。
この後、本間勲道議会議員、北口雄幸道議会議員、向山富夫上富良野町長、池部彰南富良野町長、中村博占冠村長があいさつし、それぞれの立場で新町長に当選した木佐氏を祝福し、今後の町政推進に期待を寄せた。
これに対して木佐氏は「まちづくりはゴールのない道のり。対話と住民総参加のもとで素晴らしい故郷の中富良野の新しいまちづくりを行い、初心を忘れることなく未来の子供たちのため力を発揮したい。今、第一歩を踏み出したが町民の意見や要望を十分に聞き、町民の目線に合った対話型のまちづくりを推進していきたい」などと大勢の支持者の前で今後4年間のまちづくりに対して熱く語り、誓った。
町選挙管理委員会(藤田隆一委員長)は29日、前日に執行した町長選の当選証書付与式を町役場会議室で行い、木佐剛三氏に当選証書を手渡した。藤田委員長は「選挙期間中、有権者に政策として色々な思いを訴えているが、任期期間中に一つでも多く実現することを期待します」と激励の言葉を寄せた。
全国大会でも優秀賞に輝く 第32回少林寺拳法全日本少年少女武道錬成大会
日本武道館、少林寺拳法連盟主催の「第32回少林寺拳法全日本少年少女武道錬成大会」で、富良野光明寺道院(青木賢隆道院長、拳士27人)に所属する富良野小6年の青木賢祥さん(12)と扇山小6年の佐藤佑亮さん(12)が自由組演武に出場し、高得点を挙げ優秀賞を受賞した。
同大会は8月6日、日本武道館で開催された。少林寺拳法を通して心身共に健康な体づくりを行っている全国の小学生たちが一堂に会した。試合は小学生2級、小学生有段の部に分かれ、日頃の練習成果を披露し合った。
青木さんと佐藤さんは小学1年の時からペアで組演武に出場している大の仲良し。2人は小学生有段の部に出場した。全国から集まった精鋭拳士43人が3グループに分かれて1分半以内で自由組演武を披露した。この結果、2人は300点満点中267点をマークした。最高得点を挙げた宮城県の拳士との差はわずか4点だった。
2人は幼稚園の時から少林寺拳法を学んでいる。週2回の稽古を行っているが、今回の全日本大会出場に向け夏休みを返上して毎日3時間の猛練習を行ったという。2人は「普段通りに演じることができました。最高点との差がわずかだったのはくやしい。来年は中学生になるので今度は全国大会で優勝を目指したい」と大きな目標を掲げている。
青木さんは少林寺拳法のみでなく、ジュニア陸上クラブにも所属しておりリレー、走り幅跳びの選手としても全道レベルの活躍をしている。また、佐藤さんは野球少年団に所属していたが、「少林寺拳法が大好きなので野球を辞めました。これからは少林寺のみで頑張っていきたい」と話し、気持ちを引き締めている。
指導に当たっている僧侶でもある青木道院長(42)は「少林寺拳法は競い合う競技ではなく、心身を鍛え人づくりを行うのが大きな目標。2人とも素質は十分。幼稚園の時から一緒に稽古を行っており、とても息が合っている。中学生になってからも頑張って稽古を続けてほしい」と期待を寄せている。
青木さんと佐藤さんは小学1年の時からペアで組演武に出場している大の仲良し。2人は小学生有段の部に出場した。全国から集まった精鋭拳士43人が3グループに分かれて1分半以内で自由組演武を披露した。この結果、2人は300点満点中267点をマークした。最高得点を挙げた宮城県の拳士との差はわずか4点だった。
2人は幼稚園の時から少林寺拳法を学んでいる。週2回の稽古を行っているが、今回の全日本大会出場に向け夏休みを返上して毎日3時間の猛練習を行ったという。2人は「普段通りに演じることができました。最高点との差がわずかだったのはくやしい。来年は中学生になるので今度は全国大会で優勝を目指したい」と大きな目標を掲げている。
青木さんは少林寺拳法のみでなく、ジュニア陸上クラブにも所属しておりリレー、走り幅跳びの選手としても全道レベルの活躍をしている。また、佐藤さんは野球少年団に所属していたが、「少林寺拳法が大好きなので野球を辞めました。これからは少林寺のみで頑張っていきたい」と話し、気持ちを引き締めている。
指導に当たっている僧侶でもある青木道院長(42)は「少林寺拳法は競い合う競技ではなく、心身を鍛え人づくりを行うのが大きな目標。2人とも素質は十分。幼稚園の時から一緒に稽古を行っており、とても息が合っている。中学生になってからも頑張って稽古を続けてほしい」と期待を寄せている。