2011年12月1日木曜日

富良野市子ども未来づくりフォーラムに300人

 富良野市教育委員会主催の「第5回富良野市子ども未来づくりフォーラム」が29日午前、文化会館大会議室で開かれ、市内の児童生徒が日頃取り組んでいる学習実践発表をはじめ、5月に行われた少年の主張で上位入賞を果たした生徒による発表、さらに山部小の5、6年生が5グループに分かれて、フラノ・マルシェの開発事業に対して未来への提言を行った。
 同フォーラムは、富良野市の未来づくりを目的に、児童たちが柔軟で独創的な提言を行っている。昨年までは提言のみの発表だったが、5回目の今年度は3部構成で行われた。このため出席者は児童生徒のみで200人を超え、各学校の教職員、市議会議員、一般市民など計約300人にのぼった。
 はじめに第1部として学習実践発表が、鳥沼小3、4年生19人による「総合的な学習鳥沼探検隊」を皮切りに、樹海小5、6年生18人が「自分たちで作った味噌と野菜で豚汁づくり」、東小4年生12人が「みんなにやさしい地域を考える」、富良野小6年生5人が「環境について考えよう」、扇山小6年生9人が「クリーンエネルギー・太陽光発電~地球の自然を残すために」、富良野西中3年の保田竜平さんが「よりよい学校づくりを目指す・ゼロ運動」、富良野東中1、2年生7人が「1・2年生のキャリア教育について」をそれぞれテーマに、これまで取り組んできた学習成果を力強く生き生きと発表を行った。
 続いて第2部として、5月に行われた富良野市少年の主張で最優秀賞を受賞し、上川地区大会で優秀賞に選ばれた富良野西中3年の早田優花さん、富良野市優秀賞の樹海中3年・宮田真衣さん、富良野西中2年・岡田実久さんの3人が「私ができること」、「心にとどくあいさつ」、「人の心」をそれぞれテーマに発表し、学校生活の中で体験した思いを力強く訴えた。
 最後に山部小の5、6年生が5グループに分かれ、フラノ・マルシェの開発事業に対して、「すべての年代が楽しめる映画館」、「高齢者に優しいサービスのある銭湯」、「観光客と家族のように触れ合える老人ホーム」、「みんなが安心して楽しめる公園」、「富良野の名物メニューで思い出に残るレストラン」をそれぞれテーマに、アンケート調査の結果や図表を掲示しながら富良野の未来づくりを提言した。
 児童生徒たちの学習発表や少年の主張、未来への提言を最後まで熱心に傍聴した市民は「子供たちの熱心に取り組む姿に感銘した。発表内容も良く、発表態度も力強く素晴らしかった。私たちも子供たちに負けないよう、未来のまちづくりに参加していかなければならない」と子供たちの意欲的な発表を称賛していた。



麓小ふれあいまつり 地域の高齢者多数を招待して開く

 「麓小ふれあいまつり」と銘打った校内イベントが22日、同校(田中和敏校長)で行われ、全校児童をはじめ教職員、地域の高齢者が一堂に会して、そば打ちといなり寿司づくりを体験した。
 異学年との共同作業、地域老人クラブとの交流を目的に6年前から開かれている。参加したのは全校児童18人、教職員9人、老人クラブ会員14人、そば打ち講師の前田政志さん(麓郷デパート夫婦食堂経営)ら計43人。
 8グループに分かれて、午前10時40分から、そば打ち、いなり寿司づくりを開始した。そば打ち体験では、秋に学校農園で収穫したそばを使用した。前田さんがそばの練り方や伸ばし方などを指導した。また、老人クラブの女性会員が、小揚げの中に詰めるご飯の量などいなり寿司の作り方を指導した。
 そば打ちでは女の子たちは「そばを練る時はとても力がいることが分かった」と話し、男の子は「何回も繰り返して平らにするのに大変だったが、とても楽しかった」と手作り体験の苦労を語った。また、いなり寿司体験では男の子も女の子も終始リラックスして約130個を1時間ほどかけて作った。
 一緒にいなり寿司づくりに加わった75歳の高齢者は「生まれて初めて自分でいなり寿司を作った。こんなに楽しいものだとは知らなかった」と終始笑顔だった。
 この後、全員でいなり寿司と手作りそばを楽しく試食した。また午後からは交流会が開かれ、全校児童が「手のひらを太陽に」、「大きな古時計」など6曲を合唱し、招待した老人クラブの会員たちを楽しませた。

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